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栄養アセスメントの意義と方法についての問題その2 4問【管理栄養士国家試験過去問解説】

今日も楽しく!
知識を身に着けていきましょう!!
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A.栄養素とその欠乏の評価に用いる臨床検査項目の組み合わせである。正しいものを1つ。

 

1.たんぱく質 ――― 尿中ケトン体
2.ビタミンB1 ――― プロトロンビン時間
3.ビタミンC  ――― 尿中ビリルビン
4.カルシウム ――― 血清トリグリセリド
5.鉄     ――― 血清フェリチン

 

 

B.骨格筋量のアセスメント指標である。正しいものを1つ。

 

1. 肩甲骨下部皮下脂肪厚
2. 血中ヒスチジン
3. 血清CRP(C反応性たんぱく質)値
4. 尿中アルブミン排泄量
5. クレアチニン身長係数

 

 

C.高血圧患者に対し、24時間蓄尿を行ったところ、1日尿中ナトリウム排泄量が200mEqであった。推定される食塩の摂取量として、正しいものを1つ。

 

1.4g
2.6g
3.8g
4.10g
5.12g

 

 

D.高血圧患者の栄養食事指導のため、24時間蓄尿を行ったところ、尿量が2リットル、尿中ナトリウム濃度が85mEq/Lであった。算出した1日尿中食塩排泄量として、正しいものを1つ。

 

1.8g
2.10g
3.12g
4.14g
5.16g

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答5

 

5.鉄     ――― 血清フェリチン

 

尿中ケトン体:糖代謝異常を判定するための指標。血糖コントロール不良の糖尿病や絶食時に尿中ケトン体が陽性となる。

 

プロトロンビン時間:血液凝固能を判定するための指標。ビタミンK欠乏や肝硬変の発症時に、プロトロンビン時間が延長する。

 

尿中ビリルビンビリルビン代謝能を判定するための指標。肝硬変や閉塞性黄疸発症時に、尿中ビリルビンが陽性となる。

 

血清トリグリセリド:糖質摂取過剰により増加する。中性脂肪

 


B.正答5

 

1. 
肩甲骨下部皮下脂肪厚:体脂肪量のアセスメント指標

 

2. 
血中ヒスチジン値:先天性アミノ酸代謝異常症の一種であるヒスチジン血症のアセスメント指標

 

3. 
血清CRP(C反応性たんぱく質)値:炎症のアセスメント指標

 

4. 
尿中アルブミン排泄量:腎機能などのアセスメント指標

 

5.正答
クレアチニン身長係数

 


C.正答5

 

「推定食塩摂取量=24時間尿中ナトリウム排泄量÷17」で算出されるため、200÷17=約12gとなる。

 

5.12g

 

D.正答2

 

食塩1.0gに含まれるナトリウムは、17mEqというルールがあります。(NaCl 1g=17mEq)

ここでは

 

「尿中食塩排泄量=尿中ナトリウム(mEq)÷17mEq」という式を用いる。

 

この患者は尿量2リットルのため、

 

「尿中ナトリウム=85mEq/L×2L=170mEq」

 

となり、

 

「尿中食塩排泄量=170mEq÷17mEq=10g」

 

と算出できる。


2.10g

 

 


今回は以上。
今回のCとDの設問に関しては、式を知らないと解けないです。
本番時、もしわからない問題に出くわしてしまったら、さっさと飛ばして一通り終わらせてから戻ってきましょう。
でないと、時間が無くなってしまいますので、効率良く時間を使っていきましょう。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

頑張っていきましょう!!