管理栄養士国家試験合格に向けてチャレンジする人を応援するブログ

独学で学習を進める人をはじめ、受験勉強中の悩みを解消するための情報をお伝えしていきます。

高齢期の栄養アセスメントと栄養ケアについての問題その2 3問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.F介護保険施設に勤務する管理栄養士である。利用者は80歳女性。身長150㎝、体重40㎏、BMI㎏/㎡。食事は自立しているが、普通食ではむせる事があり、主食は全粥としている。この利用者の副菜として、最も適切なものを1つ。

 

1.もずくの酢の物
2.刻んだキュウリの漬物
3.やわらかく煮た大根
4.小松菜ともやしの和え物

 


B.嚥下障害の高齢者に適した調理法に関する記述である。誤っているものを1つ。

 

1.バナナをつぶす。
2.きゅうりを刻む。
3.にんじんを軟らかく煮る。
4.ジュースをゼリー状に固める。
5.お茶にとろみをつける。

 

 

C.嚥下機能が低下している高齢者において、最も誤嚥しやすいものを1つ。

 

1.緑茶
2.ミルクゼリー
3.魚のムース
4.野菜ペースト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答3

 

1.もずくの酢の物

酸味の強い酢はむせやすいので、この利用者には適さない。

 

2.刻んだキュウリの漬物

細かく刻んだ食品は誤嚥しやすくなるため、この利用者には適さない。

 

3.正答
やわらかく煮た大根

 

4.小松菜ともやしの和え物

線維の多い小松菜は、咀嚼による食塊形成がしにくいため、この利用者には適さない。

 

※正答以外は酸度の強いもの・細かく刻んでトロミをつけてないもの・繊維の多い葉物野菜であるため、正解は導きやすいと思いますが、受験当時の私は1を選んで間違えたのは、良い思い出です。

 

 

B.正答2

2.きゅうりを刻む。

 

細かく刻んだ食品は、まとまりやすいので誤嚥しやすくなる。

※他の食材は粘度を高くしたり、柔らかく調理をしているという所に気付けば消去法も出来るのでは?

 


C.正答1

 

1.緑茶

 

液体は落下速度が速く、一気に喉に入ってしまうため、誤嚥しやすい。他はゼリーにしたり、ムース・ペースト状にして粘度を上げている。そういった視点でみれば正解は導きやすい。

 

 

今回は以上。
今回の問題は、現場を知らなくてもイメージを深めれば得点を確保しやすいものであるため、間違えないようにしていきましょう!(私は間違えましたが・・・)

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

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高齢期の栄養アセスメント・栄養ケアについての問題 3問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.サルコペニアに関する記述である。誤っているものを1つ。

 

1.握力は、低下する。
2.歩行速度は、保たれる。
3.加齢が、原因となる。
4.食事の摂取量低下が、原因となる。
5.ベッド上安静が、原因となる。

 

 

B.R介護保険施設に勤務する管理栄養士である。デイサービス利用者の食事指導を実施している。対象者は、76歳、女性。身長150㎝、体重42㎏、BMI18.7㎏/㎡。この1年間で体重が2㎏減少した。最近、歩行速度が遅くなり、疲労感が強くなった。この利用者に対して食事バランスガイドを用いて普段の食生活をたずねた。特に留意すべき料理区分として、最も適切なものを1つ。

 

1.主食
2.主菜
3.副菜
4.菓子・嗜好飲料

 


C.高齢者の口腔機能と栄養に関する記述である。誤っているものを1つ。

 

1.そしゃく機能に障害のある者は、誤嚥しやすい。
2.水やお茶などは、誤嚥しにくい。
3.酸味の強い食べ物は、誤嚥しやすい。
4.疑集性は、嚥下調整食の物性指標である。
5.嚥下障害は、低栄養のリスク因子である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答2

 

2.歩行速度は、「低下する」。

サルコペニア:加齢に伴う筋肉量の低下

 

B.正答2

 

2.主菜

対象者は、この1年間で体重が減少し、さらに歩行速度の低下・疲労感から、体力の低下が認められる。
食事バランスガイドを用いて普段の食生活をアセスメントする際は、たんぱく質源となる「主菜」に留意する事が最適であると言える。

 


C.正答2

 

2.水やお茶などは、「誤嚥しやすい」。

液体は落下速度が速いため、気管への侵入を防ぐ喉頭蓋の動きが間に合わない事があるため、誤嚥しやすくなる。防ぐためにとろみをつけたりします。

 

3.
酸味の強い食べ物は、誤嚥しやすい。

 

酸味の強い食品はむせやすいため、誤嚥しやすくなる。

 

4.疑集性は、嚥下調整食の物性指標である。

 

嚥下調整食:嚥下機能が低下した方に配慮して調整した食事のこと
物性指標としては「付着性・凝集性・硬さ」が挙げられる

 

5.
嚥下障害は、低栄養のリスク因子である。

 

栄養素・水分摂取が障害されることになるので、嚥下障害は低栄養のリスク因子となる。

 

 

今回は以上。

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高齢期の生理的特徴と栄養アセスメント・栄養ケアについての問題 3問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.高齢期の生理的変化に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.細胞内液量に対する細胞外液量の比は、高くなる。
2.肺活量は、増加する。
3.免疫機能は、亢進する。
4.筋たんぱく質代謝は、亢進する。
5.胃酸分泌量は、増加する。

 

 

B.高齢者の栄養管理に関する記述である。正しいものを2つ。

 

1.褥瘡の予防では、体位変換が有効である。
2.フレイルティ(虚弱)の予防では、除脂肪体重を減少させる。
3.変形性膝関節症では、肥満がリスク因子となる。
4.便秘の予防では、水分摂取を控える。
5.骨粗鬆症の予防では、リンを多く含む食品を摂取する。

 

 

C.高齢者の栄養管理に関する記述である。誤っているものを1つ。

 

1.ロコモティブシンドロームでは、要介護になるリスクが高い。
2.サルコペニアでは、筋委縮がみられる。
3.フレイルティ(虚弱)の予防では、除脂肪体重を維持する。
4.褥瘡の予防では、たんぱく質を制限する。
5.誤嚥性肺炎の予防では、口腔ケアを実施する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答1

 

1.正答
細胞内液量に対する細胞外液量の比は、高くなる。

 

実質細胞数の減少に伴い、細胞内液量は減少する。

 

2.
肺活量は、「減少する」。

 

3.
免疫機能は、「低下する」。

 

4.
たんぱく質代謝は、「低下する」。

 

5.
胃酸分泌量は、「減少する」。

 

※高齢になるほど、基本的に身体機能・免疫力・代謝は低下していきます。

 


B.正答1と3

 

1.正答
褥瘡の予防では、体位変換が有効である。

 

2.
フレイルティ(虚弱)の予防では、除脂肪体重を「増加・維持させる」。

 

フレイルティ(Frailty:虚弱):加齢に伴い、様々な機能低下・健康障害がみられる状態

 

3.正答
変形性膝関節症では、肥満がリスク因子となる。

 

肥満で自重が支えられないと、膝への負担が大きくなるため。

 

4.
便秘の予防では、水分摂取を「摂取する」。

 

便量を増加させる目的で、水分・食物繊維・催便性食品を摂るというのが試験問題での正解。
でも、水分はともかく他はあまり効果がないよ。結局、現場では便秘薬に頼っているし。

 

5.
骨粗鬆症の予防では、リンを多く含む食品を「控える」。

 

リンの長期的な過剰摂取により、腸管からのカルシウム吸収が阻害され、骨粗鬆症のリスクが高まる。

 


C.正答4

 

1.
ロコモティブシンドロームでは、要介護になるリスクが高い。

 

ロコモティブシンドローム(ロコモ:運動器症候群)>
加齢に伴う筋力の低下や関節や脊椎の病気、骨粗しょう症などにより運動器の機能が衰えて、要介護や寝たきりになってしまったり、そのリスクの高い状態

 

2.
サルコペニアでは、筋委縮がみられる。

 

サルコペニア:加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下のこと

 

3.
フレイルティ(虚弱)の予防では、除脂肪体重を維持する。

 

4.正答
褥瘡の予防では、たんぱく質を「摂取する」。

 

5.
誤嚥性肺炎の予防では、口腔ケアを実施する。

 

口腔は肺や胃腸の入り口となるため、適度な湿度と温度が保たれている口腔は細菌にとって居心地よく、歯磨きやうがいを怠るとすぐに細菌が繁殖する。 そのため歯磨きをしっかり行ない、口のなかの細菌を繁殖させないこと、そして肺へ運び入れないことが重要となる。

 

 

今回は以上。

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成人期・高齢期の生理的特徴についての問題 3問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.更年期の女性に起こる変化に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.血清HDL-コレステロール値の上昇
2.エストロゲン分泌量の増加
3.黄体形成ホルモン(LH)分泌量の増加
4.卵胞刺激ホルモン(FSH)分泌量の減少
5.骨吸収の抑制

 

 

B.更年期女性の生理的変化に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.血中黄体形成ホルモン値は、低下する。
2.血中プロゲステロン値は、低下する。
3.血中エストロゲン値は、上昇する。
4.血中LDLコレステロール値は、低下する。
5.骨密度は、上昇する。

 

 

C.成人期と比較して高齢期で低下する項目で、誤っているものを1つ。

 

1.基礎代謝
2.体重1㎏当たりのたんぱく質必要量
3.嚥下機能
4.骨密度
5.肺活量

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答3

 

1.
血清HDL-コレステロール値の「低下」

 

・血中HDLコレステロールが低下する
・血中LDLコレステロールが上昇する
・虚血性心疾患のリスクが上昇する

 

2.
エストロゲン分泌量の「減少」

 

卵巣機能低下により、卵巣由来のエストロゲンの分泌は減少する。


<閉経前のホルモン分泌>
・脳下垂体前葉から、卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンが、卵巣に存在する卵胞を刺激する。
・卵胞からは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される。

 

<閉経後のホルモン分泌>
・卵巣機能が低下するため、卵巣から分泌される卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌が低下する。
・脳下垂体は正常に機能しているため、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌させようと、卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンの分泌は上昇する。

 

3.正答
黄体形成ホルモン(LH)分泌量の増加

 

卵巣機能低下によりプロゲステロンが減少するため、上位ホルモンである黄体形成ホルモンの分泌は増加する。

 

4.
卵胞刺激ホルモン(FSH)分泌量の「増加」

 

卵巣機能低下によりエストロゲンが減少するため、上位ホルモンである卵胞刺激ホルモンの分泌は増加する。

 

5.
骨吸収の「促進」

 

卵巣機能低下に伴い、破骨細胞の活性化を抑制するエストロゲンの分泌が低下するため、骨吸収が促進する。

破骨細胞:骨吸収(骨を溶かす)を担う細胞。パラソルモンにより促進される。
・骨芽細胞:骨形成(骨をつくる)を担う細胞。カルシトニンにより促進される。

「骨への負荷が減る・閉経によるエストロゲン分泌低下・ビタミンDが不足」で骨量は減少しやすくなる

 

 

B.正答2

 

1.
血中黄体形成ホルモン値は、「上昇する」。

 

<閉経前のホルモン分泌>
・脳下垂体前葉から、卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンが、卵巣に存在する卵胞を刺激する。
・卵胞からは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される。

 

<閉経後のホルモン分泌>
・卵巣機能が低下するため、卵巣から分泌される卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌が低下する。
・脳下垂体は正常に機能しているため、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌させようと、卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンの分泌は上昇する。

 

2.正答
血中プロゲステロン値は、低下する。

 

3.
血中エストロゲン値は、「低下する」。

 

4.
血中LDLコレステロール値は、「上昇する」。

 

・血中HDLコレステロールが低下する
・血中LDLコレステロールが上昇する
・虚血性心疾患のリスクが上昇する

 

5.
骨密度は、「低下する」。

 

卵巣機能低下に伴い、破骨細胞の活性化を抑制するエストロゲンの分泌が低下するため、骨吸収が促進する。
「骨への負荷が減る・閉経によるエストロゲン分泌低下・ビタミンDが不足」で骨量は減少しやすくなる

 

 

C.正答2

 

2.体重1㎏当たりのたんぱく質必要量

 

年代別のたんぱく質の総エネルギーに対する摂取目標量(%)
18~49歳 男性13~20% 女性13~20%
50~64歳 男性14~20% 女性14~20%
65歳以上 男性15~20% 女性15~20%

 

 


今回は以上。

女性ホルモンに関しては以前もしましたが覚えていたでしょうか?


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成長期(思春期)と成長期の栄養アセスメント・栄養ケアについての問題 5問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.思春期の女子の生理的特徴に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.エストロゲン分泌量は、低下する。
2.卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌量は、低下する。
3.黄体形成ホルモン(LH)の分泌量は、低下する。
4.1日当たりのカルシウム蓄積量は、思春期前半に最大となる。
5.鉄損失量は、変化しない。

 

 

B.思春期の女子に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.思春期前に比べ、エストロゲンの分泌量は減少する。
2.思春期前に比べ、皮下脂肪量は減少する。
3.貧血の多くは、巨赤芽球性貧血である。
4.急激な体重減少は、月経異常の原因となる。
5.神経性やせ症(神経性食欲不振症)の発症頻度は、男子と差はない。

 

 

C.思春期の男子に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.性腺刺激ホルモンの分泌は、思春期前に比べ低下する。
2.年間身長増加量が最大となる時期は、女子より早い。
3.見かけのカルシウム吸収率は、成人男性より低い。
4.1日当たりのカルシウム体内蓄積量は、思春期前半に最大となる。
5.鉄欠乏性貧血は、思春期の女子より多い。

 

 

D.幼児期・学童期の栄養に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.1歳半までに、咀嚼機能は完成する。
2.幼児期には、間食を好きなだけ摂取させる。
3.学童期の基礎代謝基準値(㎉/㎏体重/日)は、幼児期より低い。
4.学童期の肥満は、成人期の肥満と関連しない。
5.学童期のたんぱく質の目標量は、25~30%Eである。

 

 

E.幼児期の栄養に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.基礎代謝基準値(㎉/㎏体重/日)は、成人より低い。
2.推定エネルギー必要量は、成長に伴うエネルギー蓄積量を含む。
3.間食は、幼児の好きなだけ摂取させてよい。
4.咀嚼機能は、1歳頃に完成される。
5.クワシオルコルでは、エネルギー摂取量が不足している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答4

 

1.
エストロゲン分泌量は、「上昇する」。

 

卵胞の発育が進み、エストロゲンの分泌が上昇する。

 

2.
卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌量は、「上昇する」。

 

思春期には脳下垂体が増大し、前葉より性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン)の分泌が上昇し、第二次性徴が出現する。

 

3.
黄体形成ホルモン(LH)の分泌量は、「上昇する」。

 

思春期には脳下垂体が増大し、前葉より性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン)の分泌が上昇し、第二次性徴が出現する。
卵胞が成熟すると、女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される。

 

4.正答
1日当たりのカルシウム蓄積量は、思春期前半に最大となる。

 

5.
鉄損失量は、「増加する」。

 

成長に伴い、鉄需要は増加する。また、女子は月経による鉄損失が起こるため、思春期前に比べると鉄損失量は増加する。

 


B.正答4

 

1.
思春期前に比べ、エストロゲンの分泌量は「増加する」。

 

2.
思春期前に比べ、皮下脂肪量は「増加する」。

 

3.
貧血の多くは、「鉄欠乏性貧血」である。

 

4.正答
急激な体重減少は、月経異常の原因となる。

 

5.
神経性やせ症(神経性食欲不振症)の発症頻度は、「男子に比べ高い」。

 


C.正答4

 

1.
性腺刺激ホルモンの分泌は、思春期前に比べ「上昇する」。

 

思春期には脳下垂体が増大し、前葉より性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン)の分泌が上昇し、第二次性徴が出現する。
卵胞が成熟すると、女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される。

 

2.
年間身長増加量が最大となる時期は、「女子より遅い」。

 

年間身長増加量は、女子が9~10歳頃にピークに、男子では11~12歳頃にピークを迎える。

 

3.
見かけのカルシウム吸収率は、成人男性より「高い」。

 

思春期では、性ホルモンの分泌増加によりカルシウムの蓄積が促される。


4.正答

1日当たりのカルシウム体内蓄積量は、思春期前半に最大となる。

 

5.
鉄欠乏性貧血は、思春期の女子より「少ない」。

 


D.正答3

 

1.
「3歳頃までに」、咀嚼機能は完成する。

 

咀嚼機能は、乳歯が生えそろう3歳頃までに完了される。

 

2.
幼児期には、「給与エネルギー量の10~20%程度の間食」を摂取させる。

 

総エネルギー量のうち、朝昼夕3食を25~30%とほぼ均等にし、残りの10~20%程度を間食で補う。

 

3.正答
学童期の基礎代謝基準値(㎉/㎏体重/日)は、幼児期より低い。

 

4.
学童期の肥満は、成人期の肥満と「関連する」。

 

小児の肥満は、成人期の肥満に移行しやすくなる。

 

5.
学童期のたんぱく質の目標量は、「13~20%E(エネルギー)」である。

 


E.正答2

 

1.
基礎代謝基準値(㎉/㎏体重/日)は、成人より「高い」。

 

2.正答
推定エネルギー必要量は、成長に伴うエネルギー蓄積量を含む。

 

3.

間食は、幼児の「給与エネルギー比率で10~20%程度までとする」。

 

総エネルギー量のうち、朝昼夕3食を25~30%とほぼ均等にし、残りの10~20%程度を間食で補う。

 

4.
咀嚼機能は、「3歳頃までに」完成される。

 

咀嚼機能は、乳歯が生えそろう3歳頃までに完了される。

 

5.
クワシオルコルでは、「たんぱく質摂取量が不足」している。

 

<クワシオルコル>
たんぱく質欠乏により起こる栄養障害
特徴:低栄養性の脂肪肝・低アルブミン血症・浮腫等。エネルギー摂取量は比較的保たれている。

 

<マラスムス>
エネルギーの欠乏が主体となって起こる栄養障害
特徴:著明な体重減少等

 

 


今回は以上。

8月も終わってしまいます。
現在の学習ペースはいかがでしょうか?
まだ問題集を1周してないという人は、かなりペースを上げた方がいいかもしれないです。

このブログのペースでやってても間に合わないです。(多分そんな人はいないと思いますが)


しっかりと計画を立ててるなら良いですが、人は忘れてしまう生き物。
色んな所をある程度の間隔でふり返らないと、身に着けるのに時間がかかるかもしれませんので、復習大事です。
中途半端な記憶は、何の役にも立ちませんからね。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
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成長期(幼児期・学童期)についての問題 3問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.幼児期(3~5歳)の生理的特徴に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.頭囲は、胸囲より大きい。
2.体重1㎏当たりのエネルギー必要量は、成人と同程度である。
3.1年間当たりの体重増加量は、乳児期より高い。
4.1分当たりの呼吸数は、乳児期より多い。
5.咀嚼機能は、3歳頃に獲得される。

 

 

B.幼児期に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.1年間の体重増加量は、乳児期より大きい。
2.体脂肪率は、乳児期に比べて高くなる。
3.カウプ指数による肥満判定基準は、男女によって異なる。
4.貧血の主な原因は、鉄欠乏である。
5.間食は、総エネルギー摂取量の約30%とする。

 

 

C.学童期のエネルギーと肥満に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.基礎代謝基準値(㎉/㎏体重/日)は、幼児期より低い。
2.推定エネルギー必要量は、基礎代謝量(㎉/日)と身体活動レベルの積である。
3.原発性肥満より二次性肥満が多い。
4.学童期の肥満は、成人期の肥満に移行しにくい。
5.肥満傾向児の割合は、高学年より低学年で高い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答5

 

1.
「胸囲は、頭囲より」大きい。

 

1歳頃に頭囲と胸囲がほぼ同じとなり、それ以降は栄養状態に問題が無ければ、胸囲の方が大きくなっていく。

 

2.
体重1㎏当たりのエネルギー必要量は、「成人に比べ高い」。

 

幼児は成人よりも基礎代謝基準値が高く、組織増加に伴うエネルギー必要量も必要となる。

 

3.
1年間当たりの体重増加量は、乳児期より「低い」。

 

4.
1分当たりの呼吸数は、乳児期より「少ない」。

 

脈拍数は成長とともに(年齢とともに)減少する。
新生児・・・120~140拍/分
幼児・・・100~110拍/分
成人・・・75~80拍/分

 

5.正答
咀嚼機能は、3歳頃に獲得される。

 

咀嚼機能は、乳歯が生えそろう3歳頃までに獲得される。

 


B.正答4

 

1.
1年間の体重増加量は、乳児期より「小さい」。

 

生まれてからの1年間の増加量が非常に大きく、出生時に約3kgだった体重が、1歳には3倍の約9kgとなる。

 

2.
体脂肪率は、乳児期に比べて「低くなる」。

 

筋肉・骨格の発育と運動量の増加による皮下脂肪の減少がみられるため、体脂肪率は乳児期に比べて低くなる。

 

3.
カウプ指数による肥満判定基準は、男女によって「同一」。

 

4.正答
貧血の主な原因は、鉄欠乏である。

 

5.
間食は、総エネルギー摂取量の「10~20%」とする。

 


C.正答1

 

1.正答
基礎代謝基準値(㎉/㎏体重/日)は、幼児期より低い。

 

2.
推定エネルギー必要量は、「基礎代謝量(㎉/日)×身体活動レベル+エネルギー蓄積量」で算出される。

 

3.
「二次性肥満より、原発性肥満」が多い。

 

原発性肥満:生活習慣や遺伝的要因によって起こる肥満
二次性肥満:現認となる基礎疾患があり、二次的(副作用的)に起こる肥満

 

4.
学童期の肥満は、成人期の肥満に「移行しやすい」。

 

痩せてる人が太るのを見た事があっても、太っていた人が痩せて変わったのをみると、とてもインパクトを受けると思います。小さい頃から肥満の人は、そのままの生活習慣を継続するので、なかなか痩せにくい。

 

5.
肥満傾向児の割合は、「低学年より高学年」で高い。

 

 

今回は以上。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

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新生児期・乳児期の栄養アセスメントと栄養ケアについての問題 4問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.離乳の進め方に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.哺乳反射が活発になってきたら、離乳食を開始する。
2.離乳を開始して1カ月を過ぎた頃から、離乳食は1日3回にする。
3.歯ぐきでつぶせる固さのものを与えるのは、生後9カ月頃からである。
4.はちみつは、生後9カ月頃より与えてよい。
5.玉子は、卵白から全卵へ進めていく。

 

 

B.離乳の進め方に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.離乳の開始時に、果汁を与える事が必要である。
2.離乳の開始とは、なめらかにすりつぶした食物を初めて与えた時を言う。
3.離乳の開始後、ほぼ1カ月間は、離乳食を1日2回与える。
4.調味料は、離乳食の開始時から必要である。
5.母乳は、離乳の開始後与えないようにする。

 

 

C.離乳の進め方に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.探索反射が活発になってきたら、離乳食を開始する。
2.離乳食を開始したら、母乳をフォローアップミルクに置き換える。
3.離乳食開始後1カ月頃には、1日3回食にする。
4.生後7~8カ月頃(離乳中期)には、舌でつぶせる固さの食事を与える。
5.離乳期には、手づかみ食べをさせない。

 

 

D.R保育所に勤務する管理栄養士である。入所時のJさんは、生後12カ月、男児。身長と体重は身体発育曲線に沿って成長している。最近、食事について興味を持ち、自分で食べたがるようになった。Aさんの食事に関する保護者への助言である。最も適切なものを1つ。

 

1.スプーンの利用を推奨する。
2.手づかみ食べの出来る食事を推奨する。
3.こぼさない食べ方を推奨する。
4.子供だけを先に食べさせるように推奨する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


まず、離乳食についての解説。

 

離乳:成長に伴い、母乳または育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程


離乳の開始:哺乳反射が減弱してきた頃に、なめらかにすりつぶした状態の食物を初めて与えた時をいい、時期としては、生後5~6ヵ月頃となる。

 

離乳初期(生後5~6カ月頃)
食べ方の目安:1日1回、1さじずつ、なめらかにすりつぶした状態のものを与える
離乳食に慣れてきたら野菜・果物を、さらに慣れたら豆腐や白身魚、固ゆでした卵黄などと種類を増やす

 

離乳中期(生後7~8カ月頃)
食べ方の目安:1日2回、舌でつぶせる固さのものを与える
離乳食が進むにつれ、魚は白身魚から赤身魚、青皮魚へ、卵は卵黄から全卵へと進める

 

離乳後期(生後9~11カ月頃)
食べ方の目安:歯ぐきでつぶせる程度の固さのものを与える
離乳が順調に進まず鉄欠乏のリスクが高い場合や、適当な体重増加が見られない場合に必要に応じてフォローアップミルクを付加する。

 

※フォローアップミルクはプラスαのものであるため、ミルクを主食とするものではなく、サプリであったり副菜のようなイメージを持っていただけると良いです。


離乳完了期(生後12~18カ月頃)
食べ方の目安:1日3回の他に、1日1~2回の捕食を必要に応じて与え、歯ぐきで噛める程度の固さのものを与える
牛乳を飲用として与える場合は、1歳を過ぎてからが望ましい
蜂蜜は、乳児ボツリヌス症を引き起こすリスクがあるため、1歳を過ぎるまでは与えてはなりません。


離乳の完了:形のある食物をかみつぶすことができるようになり、エネルギーや栄養素の大部分が母乳または育児用ミルク以外の食物から摂取できるようになった状態

 

※母乳・育児用ミルクを飲んでいない・飲んではいけない訳ではない。

 

 

A.正答3

 

1.
哺乳反射が「減弱してきたら」、離乳食を開始する。

 

2.
離乳を開始して1カ月を過ぎた頃から、離乳食は「1日2回」にする。

 

3.正答
歯ぐきでつぶせる固さのものを与えるのは、生後9カ月頃からである。

 

4.
はちみつは、生後「満1歳以降」より与えてよい。

 

5.
玉子は、「卵黄」から全卵へ進めていく。

 


B.正答2

 

1.
離乳の開始時に、果汁を与える事が「必要ない」。

 

果汁に栄養学的な意義は認められていない。

 

2.正答
離乳の開始とは、なめらかにすりつぶした食物を初めて与えた時を言う。

 

3.
離乳の開始後、ほぼ1カ月間は、離乳食を「1日1回」与える。

 

4.
調味料は、離乳食の開始時から「必要ない」。

 

5.
母乳は、離乳の開始後「子供の欲するままに与える」。

 


C.正答4

 

1.
探索反射が「減弱」になってきたら、離乳食を開始する。

 

2.
離乳食を開始したら、「母乳は子供の欲するままに与える」。

 

3.
離乳食開始後1カ月頃には、「1日2回食」にする。

 

4.正答
生後7~8カ月頃(離乳中期)には、舌でつぶせる固さの食事を与える。

 

5.
離乳期には、手づかみ食べを「積極的にさせる」。

 


D.正答2

 

2.手づかみ食べの出来る食事を推奨する。

 

手づかみ食べは、目と手と口の協調運動で、摂食機能の発達の上で重要な役割を果たす。Jさんは、食事について興味を持ち、自分で食べたがるようになってきてるため、保護者への助言としては、手づかみ食べのできる食事を推奨する事が最適と言える。

 

 

 

今回は以上。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

頑張っていきましょう!!