高齢期の栄養アセスメント・栄養ケアについての問題 3問【管理栄養士国家試験過去問解説】
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A.サルコペニアに関する記述である。誤っているものを1つ。
1.握力は、低下する。
2.歩行速度は、保たれる。
3.加齢が、原因となる。
4.食事の摂取量低下が、原因となる。
5.ベッド上安静が、原因となる。
B.R介護保険施設に勤務する管理栄養士である。デイサービス利用者の食事指導を実施している。対象者は、76歳、女性。身長150㎝、体重42㎏、BMI18.7㎏/㎡。この1年間で体重が2㎏減少した。最近、歩行速度が遅くなり、疲労感が強くなった。この利用者に対して食事バランスガイドを用いて普段の食生活をたずねた。特に留意すべき料理区分として、最も適切なものを1つ。
1.主食
2.主菜
3.副菜
4.菓子・嗜好飲料
C.高齢者の口腔機能と栄養に関する記述である。誤っているものを1つ。
1.そしゃく機能に障害のある者は、誤嚥しやすい。
2.水やお茶などは、誤嚥しにくい。
3.酸味の強い食べ物は、誤嚥しやすい。
4.疑集性は、嚥下調整食の物性指標である。
5.嚥下障害は、低栄養のリスク因子である。
続いて回答と解説。
A.正答2
2.歩行速度は、「低下する」。
サルコペニア:加齢に伴う筋肉量の低下
B.正答2
2.主菜
対象者は、この1年間で体重が減少し、さらに歩行速度の低下・疲労感から、体力の低下が認められる。
食事バランスガイドを用いて普段の食生活をアセスメントする際は、たんぱく質源となる「主菜」に留意する事が最適であると言える。
C.正答2
2.水やお茶などは、「誤嚥しやすい」。
液体は落下速度が速いため、気管への侵入を防ぐ喉頭蓋の動きが間に合わない事があるため、誤嚥しやすくなる。防ぐためにとろみをつけたりします。
3.
酸味の強い食べ物は、誤嚥しやすい。
酸味の強い食品はむせやすいため、誤嚥しやすくなる。
4.疑集性は、嚥下調整食の物性指標である。
嚥下調整食:嚥下機能が低下した方に配慮して調整した食事のこと
物性指標としては「付着性・凝集性・硬さ」が挙げられる
5.
嚥下障害は、低栄養のリスク因子である。
栄養素・水分摂取が障害されることになるので、嚥下障害は低栄養のリスク因子となる。
今回は以上。
繰り返しが大事です!
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正答を導きだすための理論を身につけるまでです。
頑張っていきましょう!!