悩んでいる方へ
皆さん、こんにちは。
今回は、試験を受けようかどうか、悩んでいる人に向けて、お話しします。
私が管理栄養士試験の受験生だった頃、私がまず最初にやった事は、仲間を探す事でした。
仲間の進行状況で刺激を受けたかったし、逆に与えたかった。
色々な悩みを共有・解決する事で、皆で頑張ろうというモチベーションアップにしたかった。
他にもありますが、こういった理由が主でした。
同期にいろいろとアプローチをしたら、一緒に頑張ろうと快諾した人もいれば、「いや~私はちょっと・・・」と受験しない道を選ぶ人もいました。
受験するというモチベーションが高い人がいましたし、今年は見送るという人もいました。
次に多かったのは、悩んでいるというグループでした。
ある知人は、「(資格が)あったらいいと思っているんだけどね~。」と話してくれました。
この層は少なくない人数がいて、色々な感情を抱えていて、受験に踏み切れなかったり、かといって諦められずにもいたようでした。
色々とアプローチしたら受験仲間として迎え入れる事が出来たかもしれませんが、当時は私も早く学習に専念したかったため、その層を仲間にする事を諦めました。
今となってふり返りますが、この層は、管理栄養士の資格を得る事よりも、自身の中で他に優先順位の高いものがある層だと感じています。
資格取得のメリットよりも、自身の持つ目的のメリットが大きいという事です。
もっと言うと、資格取得によって得られる将来よりも、自身の持つ目的を果たすことによって得られる将来の方が、優先順位が高いという事ではないかと考えます。
違うアプローチから言うと、資格取得は困難でありストレスを感じるので横に置いといて、それよりは負荷の軽い自身の目的を果たすという事を優先している場合も考えられます。
前者であれば問題ないと思います。
なぜなら、自身にとっての明確なビジョンがあり、意志の強さを感じるからです。
そしてそれを実践する事により、自身の成長に繋がり、達成感・充実感に包まれやすくなるからです。
人にはそれぞれ価値観があり、追い求めている姿も様々です。
その選択によって自身のプラスになるのなら、それで良いと思いますし、自分の優先順位をくずしてまでも得る必要があるのかと、ポジティブに考ていると感じる事が出来るからです。
残念なのが、後者です。
この層は、ネガティブなイメージを受けてしまうからです。
自分がどっちの層にいるのかを確認する方法があります。
自分の目的を、いつまでに達成するのかを明確にスケジューリング出来ているかどうかです。
「私は〇年後の〇月〇日までに、〇〇をする」
と言えれば、間違いなく前者です。
ただぼんやりと、「できたらいいな」「こんな感じにしてみたいな」と思っているなら、後者です。
少し極論かもしれませんが・・・。
一つ言える事は、後者の考え方なら、自身の持つ目的すら叶える可能性は、かなり低いものになると思われます。
受け身の姿勢だからです。
自分の欲しい環境は、声を上げなければ得られない事が多いです。
今までの人生で、そういった状況はなかったでしょうか?
もし後者であれば、自身が変わるきっかけにもなるので、是非とも挑戦して欲しいです。
もし前者であっても、目的達成に急を要していないのなら、是非挑戦して欲しいです。
取得する事により、自身の価値を高める事が出来るからです。
ちなみに、私が管理栄養士を目指した理由は
自身の可能性を広げたい
自身の発言に説得力を持ちたい
スポーツ栄養の分野で貢献したい
自身を表現できるチームをつくりたい
食に関する選択肢を増やしてサービスを提供したい
というゴールを目指していたので、管理栄養士という資格は、ただの通過点であり、手段の一つでしかなかったです。
今、何かしらの明確な目標が無いのであれば、是非チャレンジして欲しいです。
というのも、
「現行の制度がこれからもずっと続くとは限らない」
からです。
受験するとなると資格取得のために、多くの時間を費やすことになるので、とても大変です。
仕事をしながらの環境では、その時間を生みだすだけでも、かなりの負荷がかかってしまいます。
しかし試験自体は、現役学生が9割前後合格できているように、学習をしていればしっかりと合格出来るような難易度になっています。
時間の目安としたら、約200時間。
現役学生なら、3カ月勉強に集中すれば可能性は低くはないというサイトもあります。
でも、社会人だとそうはいきません。
長期的な計画を立てておかないと、集中した学習時間を確保するのは困難だからです。
だからと言って、「自分にとって余裕のある時期に受けよう」と悠長な事も言ってられないです。
制度の改定が、突発的に起きるリスクがあるからです。
そうなるとどうなるかというと、一気に出題傾向が変わったり、難易度が跳ね上がったりします。
私は以前、「社会保険労務士」という資格を目指していました。
目安学習時間は、当時1000時間。合格率は10%前後でした。
不合格を繰り返して、3度目の受験の時、一気に難易度が上昇しました。
その時も不合格でしたが、合格率は4%と狭き門となりました。
この難易度上昇をもたらした理由は、たった一単語の言葉が加わった結果でした。
理不尽にも思えましたが、国家資格であり、国の方針であるので、どうしようもありません。
皆さんには、こういった思いを味わってもらいたくないのです。
第32回試験から、必要な実務経験が1年長くなっています。
少しずつですが、改定の兆しも見えつつあるのが現状です。
比較的ですが、今は管理栄養士の資格が取りやすい時期でもあります。
制度が変わって、難易度が跳ね上がった後では遅いのです。
今のうちに頑張っておけば、その努力が報われる時が必ず来ます。
今から始めても十分間に合う時期です。
多少の負荷がかかっていても、可能性があるのであれば、受験をする事を強くお勧めします。
今回は、ここまで。