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運動時の生理的え特徴とエネルギー代謝と運動と栄養ケアについての問題 5問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.体力の測定項目と評価項目の組み合わせである。正しいものを1つ。

 

1.上体おこし   ――――敏捷力
2.握力      ――――瞬発力
3.反復横跳び   ――――筋力
4.20mシャトルラン――――全身持久力
5.立ち幅跳び   ――――筋持久力

 

 

B.運動時の身体への影響に関する記述である。正しいものを2つ。

 

1.筋肉のクレアチンリン酸は、短時間の運動で利用される。
2.肝臓のグリコーゲンは、長時間の運動で減少する。
3.糖新生は、長時間の運動で抑制される。
4.速筋線維は、有酸素運動により肥大する。
5.消化管の血流量は、激しい運動で増大する。

 

 

C.運動時の身体への影響に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.筋肉中の乳酸は、無酸素運動では減少する。
2.遊離脂肪酸は、瞬発的運動時の主なエネルギー基質となる。
3.瞬発的運動では、速筋線維より遅筋線維が利用される。
4.酸素摂取量は、運動強度を高めていくと増加し、その後一定となる。
5.消化管の血流量は、激しい運動で増加する。

 

 

D.健康づくりのための身体活動基準2013に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.対象者に、65歳以上は含まれない。
2.対象者に、血圧が保健指導レベルの者は含まれない。
3.推奨する身体活動の具体的な量は、示されていない。
4.かなりきついと感じる強度の運動が、推奨されている。
5.身体活動の増加で、認知症のリスクは低下する。

 

 

E.スポーツ選手の栄養に関する記述である。誤っているものを1つ。

 

1.持久型種目の選手では、炭水化物摂取が重要である。
2.筋肉や骨づくりには、たんぱく質摂取が重要である。
3.スポーツ貧血の予防には、ビタミンA摂取が必要である。
4.運動後の疲労回復には、早いタイミングでの栄養補給が重要である。
5.熱中症予防では、運動中の水分と電解質の補給が重要である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答4

 

1.
上体おこし   ――――筋力・筋持久力

 

2.
握力      ――――筋力

 

3.
反復横跳び   ――――敏捷性

 

4.正答
20mシャトルラン――――全身持久力

 

メチャクチャしんどいです。

 

5.
立ち幅跳び   ――――瞬発力

 


B.正答1と2

 

1.正答
筋肉のクレアチンリン酸は、短時間の運動で利用される。

 

短時間の運動時には、筋肉のクレアチンリン酸を分解してATPを供給する。

 

2.正答
肝臓のグリコーゲンは、長時間の運動で減少する。

 

3.
糖新生は、長時間の運動で「促進される」。

 

4.
速筋線維は、「無酸素運動により」肥大する。

 

速筋(白筋)線維:迅速な運動(無酸素運動)に関与している。

 

5.
消化管の血流量は、激しい運動で「減少する」。

 

激しい運動 ⇒ 交換神経が活発 ⇒ 血液を全身(特に筋肉や心臓や脳)に送らないといけない ⇒ 消化管の働き(血液量)は鈍くなる

逆に副交感神経が活発になると、消化管の血液量は増加する

 


C.正答4

 

1.
筋肉中の乳酸は、無酸素運動では「増加する」。

 

2.
遊離脂肪酸は、「持久的運動時の」主なエネルギー基質となる。

 

3.
瞬発的運動では、「遅筋線維より速筋線維が利用される」。

 

ミオグロビンの少ない速筋(白筋)線維は、瞬発的運動に適する。
ミオグロビンの多い遅筋(赤筋)線維は、持続的運動に適する。

 

4.正答
酸素摂取量は、運動強度を高めていくと増加し、その後一定となる。

 

運動により酸素需要が高まると、酸素摂取量が増加する。
ただ、酸素摂取量には限界があるため、運動強度を高めていくと、この限界(最大酸素摂取量)に達し、その後の酸素摂取量は一定になる。

 

5.
消化管の血流量は、激しい運動で「減少する」。

 


D.正答5

 

1.
対象者に、65歳以上は「含まれる」。

 

2.
対象者に、血圧が保健指導レベルの者は「含まれる」。

 

3.
推奨する身体活動の具体的な量は、「示されている」。

 

18~64歳では、3メッツ以上の強度の身体活動を毎日60分する事が推奨されている。

 

4.
「適度な強度の運動」が、推奨されている。

 

5.正答
身体活動の増加で、認知症のリスクは低下する。

 


E.正答3

 

1.
持久型種目の選手では、炭水化物摂取が重要である。

 

炭水化物摂取量は、肝臓や筋肉に蓄積されるグリコーゲン量に影響を及ぼす。グリコーゲン蓄積量が多いほど運動持続時間が長くなるため、特に持久型種目の選手では炭水化物の摂取が重要となる。

 

※マラソントライアスロンの選手が試合前日に「カーボローディング」という炭水化物(糖質)を大量に取り込んで、当日のエネルギーにするという手法を取っているのはそのためですが、試合後半の急激な低血糖症状を引き起こしたり、試合後、筋肉のダメージがなかなか回復しないというデメリットも多い。
他の方法としてナトリウムローディングを行なうと、足の痙攣も起きにくく、低血糖も起きにくいので、私はこちらをお勧めします。
試験ではこの設問は「正解」となるので、試験後にでも興味があれば調べてみてください。


3.正答
スポーツ貧血の予防には、「鉄やビタミンC等の摂取」が必要である。

 

 

今回は以上。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

頑張っていきましょう!!