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乳幼児・小児・妊産婦・授乳婦疾患の栄養アセスメントと栄養ケアについての問題 4問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.メープルシロップ尿症の栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.エネルギーの摂取量を制限する。
2.分枝アミノ酸の摂取量を制限する。
3.シスチンの補充を行なう。
4.食事療法の評価は、血中チロシン値を用いる。
5.食事療法は、成人期には不要となる。

 

 

B.10歳女児。6歳で発症した1型糖尿病で、インスリン療法中である。身長140㎝、体重35㎏、HbA1c6.5%。栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.エネルギーの摂取量は、1200㎉/日とする。
2.たんぱく質の摂取量は、60g/日とする。
3.脂質の摂取量は、100g/日とする。
4.炭水化物の摂取量は、100g/日とする。
5.食物繊維の摂取量は、6g/日とする。

 

 

C.妊娠糖尿病患者の栄養管理に関する記述である。正しいものを2つ。

 

1.朝食前の目標血糖値は、70~100㎎/dlとする。
2.エネルギーの摂取量は、20㎉/㎏標準体重/日とする。
3.炭水化物の摂取エネルギー比率は、50~60%Eとする。
4.分割食は禁止する。
5.経口血糖降下薬を使用する。

 

 

D.妊娠20週の28歳妊婦。身長162㎝、体重62㎏(妊娠前体重57㎏)。血圧135/85、蛋白尿(-)、浮腫(-)。前回妊娠時に、妊娠高血圧症候群を指摘された。妊娠高血圧症候群の予防を目的として優先される栄養指導の項目である。正しいものを1つ。

 

1.エネルギーの摂取量
2.たんぱく質の摂取量
3.食塩の摂取量
4.水分の摂取量

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答2

 

1.
エネルギーの摂取量を「制限する必要無い」。

 

2.正答
分枝アミノ酸の摂取量を制限する。

 

メープルシロップ尿症:分枝ケト酸脱水素酵素(分枝アミノ酸代謝に関与)の欠損による疾患。

 

3.
シスチンの「補充をする必要はない」。

 

シスチンの補充は、ホモシスチン尿症の治療に用いられる。

 

4.
食事療法の評価は、「血中ロイシン値」を用いる。

 

血中チロシン値は、フェニルケトン尿症の食事療法の評価に用いる。

 

5.
食事療法は、「成人期以降も必要である」。

 


B.正答2

 

1.
エネルギーの摂取量は、「2000㎉/日」とする。

 

小児糖尿病の食事は、健常な活動と成長に必要なエネルギー量を確保するため、「日本人の食事摂取基準」程度の摂取量とする。

 

2.正答
たんぱく質の摂取量は、60g/日とする。

 

正常な発育を遂げるため、推奨量(RDA)以上とする。

 

3.
脂質の摂取量は、「50~60g/日」とする。

 

脂肪エネルギー比20~30%Eとする。

 

4.
炭水化物の摂取量は、「250~300g/日」とする。

 

炭水化物エネルギー比50~60%Eとする。

 

5.
食物繊維の摂取量は、「13g/日以上」とする。

 

目標量(DG)以上を摂取する。

 


C.正答1と3

 

1.正答
朝食前の目標血糖値は、70~100㎎/dlとする。

 

2.
エネルギーの摂取量は、「30㎉/㎏標準体重/日」とする。

 

3.正答
炭水化物の摂取エネルギー比率は、50~60%Eとする。

 

4.
分割食は「必要があれば用いる」。

 

1日の総エネルギー量を分割して摂取することで、食後高血糖を予防し、血糖コントロールがしやすくする。

 

5.
経口血糖降下薬を「禁忌」する。

 

血糖コントロール不良の際は、インスリン療法を行う。

 


D.正答3

 

3.食塩の摂取量

 

妊娠前体重→標準体重
タンパク尿・浮腫→陰性
であることから、食塩の摂取量に関する栄養指導を行なう事が最適であるといえる。

 

 

今回は以上。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

頑張っていきましょう!!