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栄養アセスメントについての問題 3問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.栄養アセスメントに用いる、半減期が約20日の血液成分である。最も適当なものを1つ。

 

1.レチノール結合たんぱく質
2.トランスサイレチン
3.トランスフェリン
4.アルブミン
5.ヘモグロビン

 

 

B.栄養アセスメントに関する記述である。最も適当なものを1つ。

 

1.食事記録法による食事検査では、肥満度が高いものほど過大申告しやすい。
2.内部脂肪面積は、肩甲骨下部皮下脂肪厚で評価する。
3.上腕筋面積は、体重と上腕三頭筋皮下脂肪厚で算出する。
4.尿中クレアチニン排泄量は、筋肉量を反映する。
5.窒素出納が負の時は、体タンパク質量が増加している。

 

 

C.栄養アセスメントに用いる血液検査項目と病態の組み合わせである。正しいものを1つ。

 

1.クレアチニン   ―― 糖代謝異常
2.HbA1c       ―― 脂質代謝異常
3.アルブミン    ―― 低栄養
4.総コレステロール ―― 貧血
5.ヘマトクリット  ―― 骨塩量低下

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答4

 

4.アルブミン

 

1.レチノール結合たんぱく質 半減期 約0.5日
2.トランスサイレチン 半減期 約2日
3.トランスフェリン 半減期 約7日
5.ヘモグロビン 半減期 約1~2カ月

 


B.正答4

 

1.
食事記録法による食事検査では、肥満度が高いものほど「過小申告しやすい」。

「自分はこれだけしか食べてないのに太っているんです~」といって、報告したもの以外に陰で食べている人はとても多いです。
自身を正当化しようとしているのかもしれないですね。

 

2.
内部脂肪面積は、「ウエスト周囲長」で評価する。

 

肩甲骨下部皮下脂肪厚
肩甲骨下部の皮下脂肪厚をキャリパーという器具で測定した値。
上腕三頭筋皮下脂肪厚(TSF:triceps skinfold thickness)と合わせて用いることで推定式により「体脂肪率」を算出することができる。

 

3.
上腕筋面積は、「上腕周囲長」と上腕三頭筋皮下脂肪厚で算出する。

 

上腕筋面積=上腕周囲長-(上腕三頭筋皮下脂肪厚×0.314)÷4π

 

4.正答
尿中クレアチニン排泄量は、筋肉量を反映する。

 

尿中に排泄されるクレアチニンは生理的変動因子の影響を受けず、1日の排泄量は筋肉量に比例する。
成人の1日のクレアチニン排泄量はほぼ1gであることから、尿クレアチニン1gあたりの濃度を求めれば1日の排泄量を推定することができる。

 

5.
窒素出納が負の時は、体タンパク質量が「減少している」。

 

<窒素出納(窒素バランス)(nitrogen balance)>
1日の窒素の摂取量と排泄量の関係を見たもの。
窒素はタンパク質に含まれ、重量の約16%を占めるが、糖質や脂質には窒素は含まれていない。
食事中の摂取窒素と尿中排泄窒素の測定によって窒素出納をみることで、体内でのタンパク質代謝の動的状態を把握することができる。
一般に、健常成人では窒素の排泄量と摂取量は等しく、窒素平衡の状態にある。
成長期の子どもや妊婦では、体タンパク質の蓄積が亢進しており摂取量が排泄量よりも高、正の窒素出納となる。
飢餓状態や高齢者では、体タンパク質の分解が亢進され、排泄量が摂取量よりも高く負の窒素出納となる。

 


C.正答3

 

1.クレアチニン   ―― 腎機能異常
2.HbA1c       ―― 糖代謝異常
3.アルブミン    ―― 低栄養
4.総コレステロール ―― 脂質代謝異常
5.ヘマトクリット  ―― 貧血

 

 


今回は以上。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

頑張っていきましょう!!