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消化器疾患の栄養アセスメントと栄養ケアについての問題その4 5問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.消化器疾患に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.脂肪肝では、肝細胞内にコレステロールが過剰に蓄積する。
2.非アルコール性脂肪肝炎(NASH)では、インスリン抵抗性が増大する。
3.急性胆嚢炎では、血清CRP(C反応性たんぱく質)値が低下する。
4.急性膵炎急性期では、尿中アミラーゼ値が低下する。
5.慢性膵炎非代償期では、グルカゴン分泌が亢進する。

 

 

B.消化器疾患の栄養管理に関する記述である。正しいものを2つ。

 

1.急性肝炎の黄疸時には、脂質の摂取量を増やす。
2.C型慢性肝炎では、鉄の摂取量を減らす。
3.肝性脳症では、芳香族アミノ酸の摂取量を増やす。
4.急性胆嚢炎では、脂質の摂取量を減らす。
5.急性膵炎の急性期には、たんぱく質の摂取量を増やす。

 

 

C.消化器疾患の栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.急性肝炎の黄疸時では、たんぱく質の摂取量を制限する。
2.C型慢性肝炎では、鉄の摂取量を増やす。
3.胆石症では、食物繊維の摂取量を制限する。
4.急性胆嚢炎では、脂質の摂取量を制限する。
5.急性膵炎では、脂質の摂取量を増やす。

 

 

D.消化器疾患とその栄養管理の組み合わせである。正しいものを1つ。

 

1.胃・十二指腸潰瘍           ―――  炭水化物制限
2.たんぱく質漏出性胃腸症        ―――  たんぱく質制限
3.C型慢性肝炎             ―――   鉄制限
4.非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)  ―――  食物繊維制限
5.胆石症                ―――  水分制限

 

 

E.非代償期の慢性肝炎における病態および栄養管理に関する記述である。正しいものを2つ。

 

1.腹部疼痛が増強する。
2.低血糖を起こしやすい。
3.飲酒を許可する。
4.たんぱく質摂取量を制限する。
5.中鎖脂肪酸を食事に利用する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答2

 

1.
脂肪肝では、肝細胞内に「中性脂肪」が過剰に蓄積する。

 

2.正答
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)では、インスリン抵抗性が増大する。

 

非アルコール性脂肪肝炎(NASH:Non-Alcoholic SteatoHepatitis)
明らかな飲酒歴がなく、肥満とそれに基づくインスリン抵抗性の増大が主な病因となる脂肪性肝疾患のうち、進行性の予後不良なものをいう。

 

3.
急性胆嚢炎では、血清CRP(C反応性たんぱく質)値が「上昇する」。

 

血清CRP値は炎症マーカーであるため、急性胆嚢炎で数値は上昇する。

 

4.
急性膵炎急性期では、尿中アミラーゼ値が「上昇する」。

 

急性膵炎の急性期では、膵細胞からの酵素逸脱により、血中及び尿中のアミラーゼ値・リパーゼ値が上昇する。

 

5.
慢性膵炎非代償期では、グルカゴン分泌が「低下する」。

 

慢性膵炎非代償期では、膵臓の内分泌腺の機能低下により、グルカゴンの分泌が低下する。

 


B.正答2と4

 

1.
急性肝炎の黄疸時には、脂質の摂取量を「制限する」。

 

肝障害により脂質の乳化に必要な胆汁の合成が低下するため、脂質を制限する。

 

2.正答
C型慢性肝炎では、鉄の摂取量を減らす。

 

C型慢性肝炎では、鉄の代謝臓器である肝臓に、鉄の過剰沈着が起こる。その過剰な鉄は、活性酸素を産生し、肝炎症状を悪化させるため鉄を制限する。

 

3.
肝性脳症では、芳香族アミノ酸の摂取量を「制限する」。

 

芳香族アミノ酸を制限し、分枝アミノ酸を投与してフィッシャー比を高くする事が必要。

 

4.正答
急性胆嚢炎では、脂質の摂取量を減らす。

 

脂質の多い食品や卵などの食品を制限し、胆のう、胆管の収縮を起こさないようにして発作の予防・膵液分泌の刺激を抑える。

 

5.
急性膵炎の急性期には、「絶食とする」。

 

急性膵炎の場合、膵臓の安静をはかるために絶飲食とし、輸液により水分と栄養を補給するのが原則となる。

 


C.正答4

 

1.
急性肝炎の黄疸時では、「脂質の摂取量」を制限する。

 

肝障害により、脂質の乳化に必要な胆汁の合成が低下するため。

 

2.
C型慢性肝炎では、鉄の摂取量を「制限する」。

 

C型慢性肝炎では、鉄の代謝臓器である肝臓に、鉄の過剰沈着が起こる。その過剰な鉄は、活性酸素を産生し、肝炎症状を悪化させるため鉄を制限する。

 

3.
胆石症では、食物繊維の摂取量を「増やす」。

 

食物繊維を摂取することで、コレステロールの排泄が促進され、胆石症の原因となるコレステロール結石生成の抑制をする事が出来る。

 

4.正答
急性胆嚢炎では、脂質の摂取量を制限する。

 

5.
急性膵炎では、脂質の摂取量を「制限する」。

 

急性期では絶食し、回復期は脂質制限食とする。

 

 

D.正答3

 

1.胃・十二指腸潰瘍           ―――  「脂質制限」

 

胃内滞留時間の長い脂質は制限する

 

2.たんぱく質漏出性胃腸症        ―――  たんぱく質「摂取」

 

喪失したたんぱく質補給のため、摂取量を増加させる

 

3.正答  C型慢性肝炎             ―――   鉄制限

 

C型慢性肝炎では、鉄の代謝臓器である肝臓に、鉄の過剰沈着が起こる。その過剰な鉄は、活性酸素を産生し、肝炎症状を悪化させるため鉄を制限する。

 

4.非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)  ―――  食物繊維「摂取」

 

栄養の過剰摂取による内臓脂肪蓄積を予防するため、食物繊維を摂取する

 

5.胆石症                ―――  水分「摂取」

 

水分の摂取不足は、胆石発生リスクを高めるため、積極的に摂取する

 


E.正答2と5

 

1.
腹部疼痛(とうつう)が「減弱する」。

 

消化酵素を含む膵液の分泌量が減少し、膵臓の自己消化が抑制されるため、疼痛は減弱する。

 

2.正答
低血糖を起こしやすい。

 

非代償期の慢性膵炎では、膵内分泌機能低下により、グルカゴンとインスリンの分泌不全が起こる。そのため、低血糖高血糖が出現しやすくなる。

 

3.
「禁酒とする」。

 

アルコール摂取により非代償期から代償期に移行しやすくなるため、原則禁酒。

 

4.
たんぱく質を「不足しないよう摂取する」。

 

三大栄養素の内、制限が必要なものは脂質。たんぱく質・炭水化物については、不足しないよう摂取する。

 

5.正答
中鎖脂肪酸を食事に利用する。

 

中鎖脂肪酸は、膵臓から分泌されるリパーゼの作用を受けずに吸収することができるため、負担をかけにくい。

 

 

 

今回は以上。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

頑張っていきましょう!!

消化器疾患の栄養アセスメントと栄養ケアについての問題その3 4問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.代謝性肝硬変患者の栄養モニタリング項目である。正しいものを1つ。

 

1.肝性脳症の有無
2.浮腫の有無
3.筋肉量
4.ウエスト/ヒップ比

 

 

B.非代償期性肝硬変で上昇する項目である。正しいものを1つ。

 

1.血清総コレステロール
2.血中アンモニア
3.フィッシャー比
4.血漿膠質浸透圧
5.早期空腹時の呼吸商

 

 

C.C型慢性肝炎患者に対する鉄分制限食の主な目的である。正しいものを1つ。

 

1.C型肝炎ウィルスの除去
2.活性酸素の産生抑制
3.夜間の低血糖予防
4.肝性脳症の予防
5.腹水の予防

 

 

D.肝硬変の栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.腹水がある場合には、エネルギーの摂取量を制限する。
2.食道静脈瘤がある場合には、亜鉛の摂取量を制限する。
3.高アンモニア血症がある場合には、脂質の摂取量を制限する。
4.低血糖がある場合には、ラクツロースを投与する。
5.フィッシャー比低下がある場合には、分枝アミノ酸を投与する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答3

 

3.筋肉量

 

肝硬変では、肝機能低下により肝臓におけるアミノ酸の利用が低下する。代償的に筋肉における分枝アミノ酸の消費が高まるため、筋肉量の減少がみられることがある。
この現象は非代償期にみられる浮腫や肝性脳症より早期に出現すると考えられるため、代償性肝硬変患者のモニタリング項目として最適であると言える。

 

 

B.正答2

 

1.
血清総コレステロール

 

肝臓におけるコレステロール合成障害のため低下する。

 

2.正答
血中アンモニア

 

肝臓における尿素回路障害により上昇する。

 

3.
フィッシャー比

 

肝臓における芳香族アミノ酸代謝障害により、フィッシャー比(分枝アミノ酸/芳香族アミノ酸)が低下する。

 

4.
血漿膠質浸透圧

 

肝臓におけるアルブミン合成障害により低下する。

 

5.
早期空腹時の呼吸商

 

肝臓におけるグルコース合成障害により、エネルギー源としての脂質の利用が高まり、呼吸商が低下する。

 


C.正答2

 

2.活性酸素の産生抑制

 

C型慢性肝炎では、鉄の代謝臓器である肝臓に、鉄の過剰沈着が起こる。その過剰な鉄は、活性酸素を産生し、肝炎症状を悪化させるため鉄を制限する。

 


D.正答5

 

1.
腹水がある場合には、「水分・食塩の摂取量」を制限する。

 

2.
食道静脈瘤がある場合には、「刺激物や硬い食物の摂取量」を制限する。

 

静脈瘤破裂を防ぐため

 

3.
アンモニア血症がある場合には、「たんぱく質の摂取量」を制限する。

 

たんぱく質摂取でアンモニア産生を増加させてしまうため

 

4.
低血糖がある場合には、「グルコース」を投与する。

 

ラクツロース:高アンモニア血症に伴う精神神経障害、手指振戦、脳波異常症候の改善・産婦人科術後の排ガス・排便の促進、小児における便秘の改善等に用いる薬剤

 

5.正答
フィッシャー比低下がある場合には、分枝アミノ酸を投与する。

 

芳香族アミノ酸を制限し、分枝アミノ酸を投与してフィッシャー比を高くする。

 

 

今回は以上。

 

暑さの方もだいぶ落ち着いてきたと思いますが、いかがでしょうか?

体調管理をしっかりと行ない、どんどん学習を進めていきましょう!

やればやるほど、合格に近づきますよ?

 

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消化器疾患の栄養アセスメントと栄養ケアについての問題その2 4問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.腸疾患の栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.たんぱく質漏出性胃腸症では、たんぱく質摂取量を制限する。
2.クローン病では、カリウム摂取量を制限する。
3.クローン病では、脂質摂取量を制限する。
4.潰瘍性大腸炎では、水溶性食物繊維摂取量を制限する。
5.過敏性腸症候群では、中心静脈栄養を行う。

 

 

B.腸疾患の栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.過敏性腸症候群では、カリウムの摂取量を制限する。
2.潰瘍性大腸炎では、エネルギーの摂取量を制限する。
3.潰瘍性大腸炎では、葉酸の摂取量を制限する。
4.クローン病では、脂質の摂取量を制限する。
5.クローン病では、ビタミンB12の摂取量を制限する。

 

 

C.炎症性腸疾患に関する記述である。誤っているものを1つ。

 

1.クローン病では、抗TNF-α抗体製剤が使用される。
2.クローン病活動期では、成分栄養剤が有効である。
3.クローン病寛解期(かんかいき)では、n-3系多価不飽和脂肪酸の摂取を勧める。
4.潰瘍性大腸炎では、5-アミノサリチル酸製剤が使用されている。
5.潰瘍性大腸炎寛解期では、たんぱく質の摂取量を制限する。

 

 

D.潰瘍性大腸炎に対して、サラゾスルファピリジンを使用することで吸収が低下する栄養素である。正しいものを1つ。

 

1.ビタミンK
2.ビタミンB1
3.葉酸
4.パントテン酸
5.ビタミンC

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答3

 

1.
たんぱく質漏出性胃腸症では、たんぱく質摂取量を「増加させる」。

 

<淡白漏出性胃腸症>
消化管粘膜からの血漿蛋白、特にアルブミンの胃腸管腔への異常漏出によって起こる低蛋白血症を主徴とする症候群です。
蛋白漏出の原因にはクローン病潰瘍性大腸炎、メネトリエ病、アレルギー性胃腸炎リンパ系の異常などがあり、むくみ、浮腫、下痢、悪心、貧血、腹痛などの症状を引き起こす場合がある。

 

2.
クローン病では、カリウム摂取量を「増加させる」。

 

下痢によるカリウムの喪失が起こるため、カリウム摂取量を増加させる。

 

3.正答
クローン病では、脂質摂取量を制限する。

 

脂質は消化吸収に時間を要するため、消化管への負担が大きくなるから。

 

4.
潰瘍性大腸炎では、水溶性食物繊維摂取量を「摂取する」。

 

水溶性食物繊維は、便の固形化・腸内フローラ(腸内細菌叢)の改善に有効らしい。

 

5.
過敏性腸症候群では、「暴飲暴食を避けて、規則正しい食生活とする」。

 


B.正答4

 

1.
過敏性腸症候群では、カリウムの摂取量を「増やす」。

 

下痢によるカリウムの喪失が起こるため、カリウム摂取量を増加させる。

 

2.
潰瘍性大腸炎では、エネルギーの摂取量を「増やす」。

 

炎症によりエネルギー消費量が増大するため、エネルギー摂取量を増やす。

 

3.
潰瘍性大腸炎では、葉酸の摂取量を「増やす」。

 

葉酸は、たんぱく質合成に必要なDNAの合成に関わる。炎症により破壊された組織の再生を促すため、葉酸摂取量を増加させる。

 

4.正答
クローン病では、脂質の摂取量を制限する。

 

脂質は消化吸収に時間を要するため、消化管への負担が大きくなるから。

 

5.
クローン病では、ビタミンB12の摂取量を「増やす」。

 

クローン病の好発部位は回腸。回腸からのビタミンB12吸収量が低下するため、摂取量を増加させる。

 


C.正答5

 

1.クローン病では、抗TNF-α抗体製剤が使用される。

 

抗TNF-α抗体製剤:TNF-αは炎症を引き起こすため、この製剤を投与して炎症反応を抑制する。抗炎症剤

 

2.クローン病活動期では、成分栄養剤が有効である。

 

活動期では、消化管への負担を軽減するため成分栄養剤を用いる。

 

3.クローン病寛解期では、n-3系多価不飽和脂肪酸の摂取を勧める。

 

n-3系多価不飽和脂肪酸:炎症を抑える効果があるため

 

4.潰瘍性大腸炎では、5-アミノサリチル酸製剤が使用されている。

 

5-アミノサリチル酸製:活性酸素の除去・ロイコトリエン合成抑制→炎症反応を抑制

 

↓試験ではここまで求められないけど、参考程度に。
<ロイコトリエン>
生理活性物質(ケミカルメディエーター)の一つで、脂肪酸代謝によって生じるエイコサノイド(エイコサン酸(アラキドン酸)を骨格に持つ化合物ないしその誘導体の総称)の一種。
ロイコトリエンは炎症反応において重要な役割を持つ。
例えば、好中球の走化性を活性化し、気管支収縮作用、血管拡張作用、血管透過性の亢進などを担う 。

 

5.正答
潰瘍性大腸炎寛解期では、たんぱく質の摂取量を「増加する」。

 

体タンパク質の異化を防ぐため、高蛋白質食とする。

 


D.正答3

 

3.葉酸

 

<サラゾスルファピリジン

腸内細菌の作用で5-アミノサリチル酸とスルファピリジンに分解する。5-アミノサリチル酸が活性代謝物と考えられており、腸管の粘膜下結合組織に蓄積し、抗炎症作用を発現する。
また、T細胞及びマクロファージにも作用して炎症を抑制することで抗リウマチ作用も示す。
活性酸素の消去、LTB4生合成の抑制、肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制、血小板活性化因子の生合成抑制、インターロイキン1-βの産生抑制の関与が認められている。

 

副作用として、低血糖葉酸吸収低下があり、葉酸欠乏に伴う貧血を引き起こす可能性が高まる。

 

 

今回は以上。

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頑張っていきましょう!!

消化器疾患の栄養アセスメントと栄養ケアについての問題その1 4問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.胃食道逆流性の栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.食後は、すぐに仰臥位をとる
2.1回当たりの食事量を多くする。
3.高脂肪食を選択する。
4.カフェインの摂取を控える。
5.かんきつ類を多く摂取する。

 

 

B.胃食道逆流症の栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.高脂肪食の摂取を勧める。
2.かんきつ類の摂取を勧める。
3.分割食を勧める。
4.コルセットの着用を勧める。
5.食後すぐの仰臥位を勧める。

 

 

C.胃食道逆流症の栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.1回当たりの食事量を多くする。
2.脂質の摂取エネルギー比率を、35%E以上とする。
3.夕食後は、1時間以内に就寝する。
4.就寝は、仰臥位を勧める。
5.胃瘻では、半固形タイプの栄養剤を用いる。

 

 

D.腸疾患に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.潰瘍性大腸炎では、白血球の低下がみられる。
2.クローン病では、チャイルド分類で重症度を評価する。
3.イレウスでは、経腸栄養法を選択する。
4.たんぱく質漏出性胃腸症では、高たんぱく質食とする。
5.過敏性腸症候群では、高TNF-α抗体製剤が用いられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答4

 

1.
食後は、すぐに「半座位(ファーラー位)」をとる

 

半座位(ファーラー位):ベッドに寝た状態(仰臥位)から、上半身を45度起こした姿勢
仰臥位:仰向け状態

 

仰臥位だと胃内容物逆流のリスクが高まる。

 

2.
1回当たりの食事量を「少なくして頻回食」とする。

 

1回当たりの食事量を減らして、胃内容物逆流リスクを下げる。

 

3.
「低脂肪食」を選択する。

 

胃内滞留時間の長い脂肪は制限する。

 

4.正答
カフェインの摂取を控える。

 

カフェインは胃を刺激し、胃酸分泌を促進するため控える。

 

5.
かんきつ類を「控える」。

 

かんきつ類は酸味が強く、胃を刺激し、胃酸分泌を促進するため控える。

 


B.正答3

 

1.
高脂肪食の摂取を「控える」。

 

2.
かんきつ類の摂取を「控える」。

 

3.正答
分割食を勧める。

 

4.
コルセットの着用を「控える」。

 

コルセットは腹圧を上昇させ、胃内容物逆流リスクを高めるので、着用を控える。

 

5.
食後すぐの「半座位」を勧める。

 


C.正答5

 

1.
1回当たりの食事量を「少なくする」。

 

2.
脂質「は低脂肪食とする」。

 

適正な脂質量を調べましたが、確認できませんでした。

 

3.
夕食後は、「3時間以上経過後」に就寝する。

 

4.
就寝は、「半座位」を勧める。


5.正答
胃瘻では、半固形タイプの栄養剤を用いる。

 

液体タイプと比較して流動性が低くなるため、胃内容物逆流リスクを低下させる事が出来る。

 


D.正答4

 

1.
潰瘍性大腸炎では、白血球の「上昇」がみられる。

 

潰瘍性大腸炎では、炎症を引き起こす白血球が増加する。

潰瘍性大腸炎クローン病の炎症を起こしている腸管粘膜には、顆粒球・単球・細胞障害性Tリンパ球などの活性の高い白血球が集まっている。炎症性腸疾患ではこれらの白血球が、まちがった情報を与えられて自分の体を攻撃しているといわれている。

 

2.
クローン病では、「IOIBDスコア・CDAIスコア」で重症度を評価する。

 

IOIBD(The International Organisation for the study of Inflammatory Bowel Disease)スコア
CDAI(Crohn’s disease activity index)スコア

 

クローン病の重症度分類スコアの事。

 

腹痛・体重減少・38℃以上の発熱というような10項目があるのがIOIBDスコア。寛解期か活動期かをだけを判定するもの。
10項目のそれぞれに当てはまれば1点、当てはまなければ0点とし、2点以上であれば活動性、1点以下であれば寛解と判断するスコア

 

CDAIスコアは臨床項目に関するデータを集計して、軽症・中等症・重症と判定するもの。
過去1週間の腹痛や下痢などの症状や、合併症の数などを点数化し、一定の計算式にしたがって出す指数であり計算式は複雑となっている。

 

チャイルド分類:肝硬変の重症度分類

 

3.
イレウスでは、「経静脈栄養法」を選択する。

 

イレウス(腸閉塞)では経腸栄養法(胃腸を経由して栄養素を吸収させる方法)は禁忌のため、経静脈栄養法を選択する。

 

4.正答
たんぱく質漏出性胃腸症では、高たんぱく質食とする。

 

喪失したたんぱく質を補給するため、たんぱく質摂取量を増加させる。

 

5.
クローン病」では、高TNF-α抗体製剤が用いられる。

 

高TNF-α抗体製剤:抗炎症作用を持つ薬剤で、炎症反応の起こらない過敏性腸症候群には用いられない。
クローン病潰瘍性大腸炎では、炎症を引き起こすTNF-αの産生量が増加するため有効となる。

 


今回は以上。

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頑張っていきましょう!!

栄養障害の栄養アセスメントと栄養ケアについての問題その4 5問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.脂質異常症の栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.高カイロミクロン血症では、脂質のエネルギー比率を20~30%Eとする。
2.高LDL-コレステロール血症では、飽和脂肪酸の摂取を控える。
3.低HDL-コレステロール血症では、トランス脂肪酸の摂取を控える。
4.高トリグリセリド血症では、アルコール摂取量を25g/日以下とする。
5.高トリグリセリド血症では、果糖を含む加工食品の摂取を控える。

 

 

B.高カイロミクロン血症の栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.炭水化物の摂取エネルギー比率は、30%E以下とする。
2.たんぱく質の摂取エネルギー比率は、10%E以下とする。
3.脂質の摂取エネルギー比率は、15%E以下とする。
4.n-3系脂肪酸の摂取量は、制限する。
5.食物繊維の摂取量は、制限する。

 

 

C.高LDL-コレステロール血症の栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.炭水化物の摂取エネルギー比率を40%E未満とする。
2.飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率を10%E以上とする。
3.トランス脂肪酸の摂取を増やす。
4.コレステロールの摂取量を200mg/日未満とする。
5.食物繊維の摂取量を10g/日以下とする。

 

 

D.高トリグリセリド血症の栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.炭水化物の摂取エネルギー比率を70%E以上とする。
2.果糖を多く含む加工食品の摂取を増やす。
3.n-3系脂肪酸の摂取を増やす。
4.アルコールの摂取量を50g/日以下とする。
5.高カイロミクロン血症では、脂質の摂取エネルギー比率を20%E以上とする。

 

 

E.高尿酸血症の栄養管理および治療薬とその主な効果の組み合わせである。正しいものを1つ。

 

1.十分に水分を摂取する  ――――  尿酸産生抑制
2.果糖の過剰摂取を控える ――――  尿酸排泄促進
3.アロプリノール     ――――  尿酸産生抑制
4.プロベネシド      ――――  尿酸産生抑制
5.コルヒチン       ――――  尿酸排泄促進

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答1

 

1.高カイロミクロン血症では、脂質のエネルギー比率を「15%E以下」とする。

 

高カイロミクロン血症は、食事由来の脂質を輸送するカイロミクロンの過剰増加が原因で起こる疾患。カイロミクロンの生成を抑制するため、脂質の摂取を制限する。

 

2.
高LDL-コレステロール血症では、飽和脂肪酸の摂取を控える。

 

飽和脂肪酸は血中LDL-コレステロール値を上昇させるため、飽和脂肪酸のエネルギー比率を7%E未満とする。

 

3.
低HDL-コレステロール血症では、トランス脂肪酸の摂取を控える。

 

トランス脂肪酸の多量摂取により、血中LDL-コレステロール値が上昇し、血中HDH-コレステロール値が低下する事が報告されているため、摂取を控える。

 

4.
高トリグリセリド血症では、アルコール摂取量を25g/日以下とする。

 

アルコールの過剰摂取は、血中トリグリセリド値を上昇させる可能性があるため、控える。

※むしろ飲まない。が一番だが、なかなかやめられない(ブログ主)

 

5.
高トリグリセリド血症では、果糖を含む加工食品の摂取を控える。

 

果糖の過剰摂取は、血中トリグリセリド値を上昇させる可能性があるため、摂取を控える。

 


B.正答3

 

1.
炭水化物の摂取エネルギー比率は、「50~60%E」とする。

 

2.
たんぱく質の摂取エネルギー比率は、「13~20%E」とする。

 

3.正答
脂質の摂取エネルギー比率は、15%E以下とする。

 

4.
n-3系脂肪酸の摂取量は、「増やす」。

 

5.
食物繊維の摂取量は、「増やす」。

 


C.正答4

 

1.
炭水化物の摂取エネルギー比率を「50~60%E」とする。

 

2.
飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率を「4.5%E以上、7%E未満」とする。


3.
トランス脂肪酸の摂取を「減らす」。

 

4.正答
コレステロールの摂取量を200mg/日未満とする。

 

5.
食物繊維の摂取量を「積極的に摂取する」。

 


D.正答3

 

1.
炭水化物の摂取エネルギー比率を「やや低め」とする。

 

炭水化物の過剰摂取は、血中トリグリセリドを上昇させる可能性があるため、摂取を控える。

 

厚労省のHPをみても、本当に「やや低め」としか書いておらず、数字が表示されていない。日本動脈硬化学会での2012年度版の動脈硬化性疾患予防ガイドラインでは、摂取エネルギーの「50~60%」とあるが、それだと上限が2型糖尿病の食事と特に変わらない。だったら何故「やや低め」と基準を濁しているのかが、よく分からない。不思議な話。どんな風にカロリー計算してるんでしょうね?(ブログ主)

 

2.
果糖を多く含む加工食品の摂取を「減らす」。

 

3.正答
n-3系脂肪酸の摂取を増やす。

 

4.
アルコールの摂取量を「25g/日以下」とする。

 

5.
高カイロミクロン血症では、脂質の摂取エネルギー比率を「15%E以下」とする。

 


E.正答3

 

1.
十分に水分を摂取する  ――――  「尿酸排泄促進」

 

水分摂取→尿量増加→尿酸排泄促進

 

2.
果糖の過剰摂取を控える ――――  「尿酸産生抑制」

 

果糖の代謝過程で、プリン塩基を含むATPが分解され、プリン塩基の代謝産物である尿酸が産生する。
果糖の過剰摂取を控える事で、尿酸産生を抑制することができる。

 

3.正答
アロプリノール     ――――  尿酸産生抑制

 

尿酸産生に関与する酵素の働きを阻害し、尿酸産生を抑制する薬剤。

 

4.
プロベネシド      ――――  「尿酸排泄促進」

 

尿細管における尿酸の再吸収を抑制し、尿酸排泄を促進する薬剤。

 

5.
コルヒチン       ――――  「白血球遊走障害」

 

炎症の原因である白血球の遊走を阻害し、痛風発作の発症を抑制する薬剤。
イメージとしては痛み止めのようなもののように感じるが、痛風発作初期にしか有効でなく、鎮痛・消炎作用はほとんどない。

 


今回は以上。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

頑張っていきましょう!!

栄養障害の栄養アセスメントと栄養ケアについての問題その3 4問【管理栄養士国家試験過去問解説】

今日も楽しく!
知識を身に着けていきましょう!!
質問等ありましたら、コメント欄にお気軽にどうぞ

 


A.55歳男性。身長170cm、体重65㎏、BMI22.5、普通の労作。血糖コントロール不良により強化インスリン療法(毎食前超速攻型インスリンと就寝前持続型インスリンを注射)が導入された2型糖尿病患者の栄養管理に関する記述である。誤っているものを1つ。

 

1.エネルギー摂取量は、30~35㎉/㎏標準体重/日とする。
2.炭水化物エネルギー比率は、50~60%Eとする。
3.食事はインスリン注射後、直ちに摂取する。
4.低血糖発作時には、ブドウ糖を摂取する。
5.シックデイ時には、水分の摂取量を制限する。

 

 

B.糖尿病治療薬とその主作用の組み合わせである。誤っているものを1つ。

 

1.DPP-4阻害薬  ―――――― インクレチン分解の抑制
2.SGLT2阻害薬  ―――――― 消化管での糖吸収の抑制
3.スルホニル尿素(SU)薬 ――― インスリン分泌の促進
4.チアゾリジン薬 ―――――― インスリン抵抗性の改善
5.ビグアナイド薬 ―――――― 肝臓での糖放出の抑制

 

 

C.糖尿病治療薬とその主作用の組み合わせである。誤っているものを1つ。

 

1.ビグアナイド薬 ―――――― 肝臓での糖放出の抑制
2.チアゾリジン薬 ―――――― 消化管での糖吸収の抑制
3.スルホニル尿素(SU)薬 ――― インスリン分泌の促進
4.DPP-4阻害薬   ―――――― インクレチン分解の抑制
5.SGLT2阻害薬   ―――――― 腎臓での糖再吸収の抑制

 

 

D.脂質異常症の栄養管理に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.高カイロミクロン血症では、脂質のエネルギー比率を30%E以上にする。
2.高LDL-コレステロール血症では、飽和脂肪酸の摂取を控える。
3.高LDL-コレステロール血症では、食物繊維摂取量を10g/日以下にする。
4.低HDL-コレステロール血症では、有酸素運動を控える。
5.高トリグリセリド血症では、水分摂取量を制限する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A正答5

 

5.シックデイ時には、水分の摂取量を「積極的に摂取する」。

 

シックデイ時には、脱水のリスクがあるため、水分・電解質の摂取が必要。

 

シックデイ
糖尿病患者が感染症等にかかり、発熱・下痢・嘔吐、また食欲不振によって食事が出来ない時の事を指す。「体調の悪い日」とも言う。

 


B.正答2

 

2.SGLT2阻害薬  ―――――― 「尿への糖排泄促進」

 

尿細管でのグルコース再吸収を抑制し、尿への糖排泄を促進する。
消化管での糖吸収の抑制作用がある糖尿病治療薬には、「α-グルコシダーゼ阻害薬」がある。

 


C.正答2

 

2.「α-グルコシダーゼ阻害薬」 ―――――― 消化管での糖吸収の抑制

 

チアゾリジン薬:骨格筋・肝臓に作用して、インスリン抵抗性を改善する。

 

※糖尿病の服用薬については聞きなれないかもしれませんが、そこまで種類は多くないので、どのような作用をするのかを、まるっと覚えていきましょう。

 

 

D.正答2

 

1.
高カイロミクロン血症では、「脂質のエネルギー比率を15%E以下」にする。

 

2.正答
高LDL-コレステロール血症では、飽和脂肪酸の摂取を控える。

 

飽和脂肪酸エネルギー比率を「7%E未満」にする。

 

3.
高LDL-コレステロール血症では、食物繊維摂取量を「積極的に摂取する」。

 

4.
低HDL-コレステロール血症では、有酸素運動を「実施する」。

 

5.
高トリグリセリド血症では、水分摂取量を「制限しない」。

 

※この問題のような脂質異常症関連の療養食・改善方法については低脂質の食事を心がけ、適度な運動(有酸素運動と水分)、野菜たっぷり(食物繊維)というカロリーコントロールダイエットのようなイメージを持てばOKです。

 


今回は以上。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

頑張っていきましょう!!

肥満と代謝疾患の栄養アセスメントと栄養ケアについての問題その2 4問【管理栄養士国家試験過去問解説】

今日も楽しく!
知識を身に着けていきましょう!!
質問等ありましたら、コメント欄にお気軽にどうぞ

 


A.超低エネルギー食(VLCD)に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.対象は、BMI35.0以上とする。
2.治療食は、外来通院で開始する。
3.期間は6カ月継続する。
4.目標エネルギー量は、1,000㎉/日に設定する。
5.たんぱく質の必要量は、0.8g/㎏標準体重/日に設定する。

 

 

B.糖尿病治療に関する記述である。誤っているものを1つ。

 

1.糖尿病食事療法のための食品交換表を用いて、栄養食事指導を行う。
2.カーボカウントを用いて、インスリン量を決定する。
3.有酸素運動は、インスリン抵抗性を改善する。
4.α-グルコシダーゼ阻害薬は、肝臓での糖新生を抑制する。
5.超速攻型インスリン注射は、食後血糖値を改善する。

 

 

C.標準体重である2型糖尿病患者で、1400㎉/日が指示された。合併症は認めていない。この患者の1日あたりの目標栄養量である。正しいものを1つ。

 

1.炭水化物量70g
2.たんぱく質量60g
3.脂質量110g
4.食塩相当量12g
5.食物繊維量10g

 

D.54歳女性。現体重52㎏、標準体重50㎏、事務員(軽労作)。合併症のない2型糖尿病と診断された。この患者の1日当たりの目標栄養量の組み合わせである。正しいものを1つ。

 

 エネルギー  たんぱく質   脂質
1.1500㎉ ――― 60g ――― 40g
2.1500㎉ ――― 80g ――― 60g
3.1750㎉ ――― 60g ――― 40g
4.1750㎉ ――― 80g ――― 60g

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答1

 

1.正答
対象は、BMI35.0以上とする。

 

2.
治療食は、「入院治療」で開始する。

 

3.
期間は「短期間の実施が望ましい」。

 

4.
目標エネルギー量は、「600㎉/日」に設定する。

 

5.
たんぱく質の必要量は、「1.0g/㎏標準体重/日以上」に設定する。

 

超低カロリー食療法(very low calorie diet)
高度肥満症(BMI 35.0以上)の治療に用いられる、1日600 kcal以下という極端な低エネルギー食。
絶対的なエネルギーの不足によりケトン体が蓄積し、アシドーシスを生じやすい。身体に与える影響が大きいため使用は3週間までとし、医師の管理下で行われる。

<禁忌> インスリン治療中の患者

 


B.正答4

 

4.α-グルコシダーゼ阻害薬は、「消化管での糖吸収を抑制する」。

 

肝臓での糖新生を抑制する薬剤は、ビグアナイド薬。

 


C.正答2

 

1.
炭水化物量「175~210g」

 

炭水化物エネルギー比50~60%エネルギーとする。炭水化物70gの場合、
70g×4㎉÷1400㎉×100=20%エネルギーとなり、不足している。

 

2.正答
たんぱく質量60g

 

たんぱく質エネルギー日15%エネルギー程度とする。たんぱく質量60gの場合、
60g×4㎉÷1400㎉×100≒17%エネルギーとなり、適正量と言える。

 

3.
脂質量「31~38.8g」

 

脂質エネルギー比20~25%エネルギーとする。脂質110gの場合、
110g×9㎉÷1400㎉×100=71%エネルギーとなり、過剰となる。

 

4.
食塩相当量「7~8g」

 

5.
食物繊維量「20~25g」

 


D.正答1

 

 エネルギー  たんぱく質   脂質
1.1500㎉ ――― 60g ――― 40g

 

軽労作で合併症の無い2型糖尿病であることから、

 

エネルギー:25~30㎉/㎏標準体重/日
たんぱく質:1.0~1.2g/㎏標準体重/日
脂質:エネルギー比率20~25%

 

とする事が最適であるといえる。

 

 

今回は以上。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

頑張っていきましょう!!