ルーティンを作ると、作業に入りやすい
皆さん、こんにちは。
今回は、ルーティンについての話です。
皆さんは、机に向かうのに苦痛を感じる事はありますか?
気分が重くて、参考書を開くどころか、机に向かう事すら抵抗があるという人も、少なくないと思います。
多くは、心理的なハードルが高かったり、モチベーションが上がらなかったり、やる気が出なかったりとかが占めるのではないでしょうか?
学習塾のCMでも「やる気スイッチ」という言葉を用いられてましたが、それがあればとても便利だと思った事はありませんか?
その方法として、ルーティンを作る事をお勧めします。
「これを行なったら、勉強する合図だ!」
という事を、脳や身体にインプットしていくという方法です。
有名だと思いますが、野球のイチロー選手も、打席に入る時は17種類ものルーティンを、毎打席行ない続けています。
毎回同じスピードで、ゆっくりと、同じ順番で行われています。
また、体操の内村航平選手も、跳馬の競技前に腕を前に伸ばす姿も、ルーティンです。
ルーティンのメリットとして、
・迷わずに同じ動作をとることで精神的に落ち着いたり、自信を呼び覚ます
・自信をよみがえらせ、普段の実力をシビアな場面で発揮できる心理状態を作ることが出来る
・習慣化された作業を体に強く刻み込んむことで、身体脳の記憶が強固になる
・経験を積み重ね、やるべきことをルーティーンワーク化できれば、その段階で感情的になる理由が失われる
という事が挙げられます。
これを勉強に取り入れる事で、勉強を開始しやすい状態になるための心理的障害を取り除く事が出来るようになります。
ルーティンをつくり上げるためには、
「常に徹底して続けることが大切で、『決められた段取り』が完全に習慣化され、それを行なうと自然と試合に臨む心理状態が作られていくという段階まで、ルーティンを自分の習慣に馴染ませる事ができると理想的」
というくらい、同じ方法を何度も繰り返して「習慣化」する事が必要になります。
「勉強をするのが当然」
という感覚を得られるまでです。
ルーティンと言うと、少し難しいような感じがあるかもしれませんが、無意識に行っている部分は、日常の中にとても多いです。
例えば、「通勤・通学で、同じ電車の同じ車列に乗る」という事をしていたら、これもルーティンです。
「通学で同じ道を通って帰る」もそうですし、もし途中の「コンビニで毎日立ち読みをする」なら、これもルーティンです。
この時間になったら食事とか、風呂に入るというのもそうだし、風呂の後にデザートを食べるというのも繰り返していたらルーティンになります。
それを行なう事に、苦労をしたでしょうか?
意識的に、「今日は、コンビニに行って、立ち読みをするぞ!」と、強い意志で行っているでしょうか?
多くは、当然のように立ち読みをして、そのまま帰ると思います。
それと同じ感覚で行えば良いだけです。
私自身は、まずメリットを作りました。
朝早く起床する事で、勉強に集中出来やすいという達成感・充実感を得る事が出来ました。
ですので、朝4時に起きるというのをルーティン化しました。
でも、起きても机に向かうきっかけが、これだけでは弱いです。
そこで、「朝4時に起きてから冷たい水を飲み、トイレに行って、ホットコーヒーを飲む」という事にしました。
冷たい水で、目を覚ます刺激を得る事と、水分補給を行い、トイレで排泄を行ないます。
その後、電気ケトルでお湯を沸かし、ホットコーヒーを淹れるというパターンを作りました。
そして、ホットコーヒーを飲んだら、机に向かって、参考書・問題集のページをめくるという事をしました。
明るくなってくるまで学習を続け、「今日も時間を忘れる程集中出来た」「今日も勉強をする事が出来ている」という成功体験や喜びの感情を、意図的に植え続けていきました。
毎日のように、「4時起床・飲水・トイレ・ホットコーヒー・机に向かう」という事を続けたおかげで、そのリズムが当然になっていきました。
それをやり始めたのが4年くらい前からですが、起床時間はズレがありますが、今でもこのルーティンは続いています。
これをやり続けての変化ですが、ホットコーヒーを飲むと、勉強しなきゃ・仕事をしなきゃという感覚が生まれます。
これを「やる気スイッチ」というのであれば、スイッチを手に入れたという事になると思います。
学習塾のCMでも「やる気スイッチを押す(入れる)」というのは、
「塾の入り口をくぐれば、自然と勉強をするための準備が出来るようになるという習慣化のきっかけ作り」
を行なうからだと思います。
通学が必要であるというデメリット(?)部分をメリットに変えて上手く利用していると思います。
環境が変わると、感情も変化していきますから。
皆さんも、最初から一気にハードルを上げてしまうと、翌日以降にハードルを超えられなくなる可能性が非常に高くなります。
勉強とは、長い付き合いになります。
最初は緩やかにし、ルーティンをつくり上げてから、少しずつハードルを上げていってみてはいかがでしょうか?
今回は、ここまで。