管理栄養士国家試験合格に向けてチャレンジする人を応援するブログ

独学で学習を進める人をはじめ、受験勉強中の悩みを解消するための情報をお伝えしていきます。

学習時間の目安について

前回の続きです。

 

学習時間の目安は、目安でしかないから、さっさと行動に移してみたら?

という話をしました。

やってみて、実際にかかった時間が、「合格に必要な時間だった」という事です。

 

この目安時間は、統計学に近いものがあると思います。

受験をして合格をした人に、勉強に費やした時間を聞いていきます。

それを集計して、平均した数字、または中央値の部分を切り取った結果が、管理栄養士でいう目安の400時間という事になります。

あくまでも、平均、中央値の数値なので、それが自分にあてはまるかどうかは、分からないという話をしました。

勉強時間の最長値、最低値は分かりません。

という事で、100時間も勉強していない人もいれば、1000時間以上かかっている人もいるかもしれません。

 


「合格するには、何時間勉強すればいいですか?」

という質問で回答としては「まずはやってみなさい」なのですが、それでも食い下がる人がいます。

「いやいや、何時間ですか?」という感じです。

時間が絶対と考える人なのかもしれません。

そういう人には、こう答えます。

 

「時間でいうのであれば、勉強時間で一番になるくらい勉強してみて下さい。ただ、どれだけというのは分からないので、1000時間を目標に勉強してみてはどうですか?」

 

相談者は、愕然とした表情になりました。

「そんなの無理だ」という感じです。

絶望したいから質問したのでしょうか?
励まして欲しいから質問したのでしょうか?
正論を求めていなかったのでしょうか?

よくわかりませんが、思考が時間だけを基準としたのだったら、こうなるのかな?と感じた瞬間でした。

 

皆さんは、どう思いますか?

からしたら、1000時間は結構達成しやすいと思うのですが、どうでしょうか?

一年は365日です。
1000時間を365日で割ると、1日あたり、2.7。だいたい3時間です。
毎日3時間すれば、達成できます。

そんなに大変でしょうか?

仕事をしながらならもちろん大変な部分もありますが、1日1~2時間は出来ると思います。
休日も休日出勤する人もいるかもしれませんが、休日に3時間以上出来たり、それまで出来なかった分を補ったり出来るのでは?とも思います。
ちなみに、これが目安と言われる400時間であれば、1日あたり1時間ちょっとです。
より難易度(ハードル)は下がります。

もっと言うと、1日3時間の勉強時間を確保しよう・作り出そうという努力すらしない人なら、合格するのは難しいと思います。

「スタートラインにも立つことが出来ていない」という事です。

 


ちょっと話は戻りますが、相談者の話です。
何故そんな質問をしたのか?相談の動機を改めて考えてみました。

「自分の持っているイメージを肯定されたかったのかな?」

とふと思いました。

自分の中に、「〇〇時間勉強すれば、合格出来ると思うんですが、どうでしょうか?」という考えがあって、そのすり合わせをしたかったという事だったのでしょうか?

例えば、「私は、200時間、かかっても300時間の勉強で合格出来ると思います。少しでも楽をしたい(かどうかはわかりませんが)んです。先生は何時間勉強したら合格出来ると思いますか?これくらいでも合格出来ますよね?」

というような考えで、自分の考えを肯定されたいから聞いたのでしょうか?

私の口から、「目安は400時間だけど、お前なら学習時間がそれより少なくても大丈夫。だから頑張れ!」と力強く送り出されたかったのでしょうか?

 

残念ながら、そんな軽率な事は言えません。

無責任な事とも言えますが。

受験です。

受験なので、合格出来る人もいれば、出来ない人も当然います。

「お前は絶対合格出来る」

なんて、とても言えません。

 

私は受験で成功している人も、失敗した人も、多く見てきています。

合格圏内にいて、模試でもかなりの上位にいたにもかかわらず、失敗した人もいます。
逆に、合格圏内に入ってない人でも、終盤の追い込みで合格出来た人もいます。

受験に絶対なんてありません。

だからこそ、前回も言いましたが、合格するために必要な時間は、「合格出来た時までにかかった時間」となります。

それは、個人の能力・環境によって変わるので、ハッキリ言うと、「わからない」です。

ですので最初に言った通り、「あなたが合格出来ると確信が持てるまで」そして、「まず、やってみなさい」になるわけです。

前回の話では、少し足りないかな?と思って、追記しました。

 


というわけで、色々な試験に立ち向かう人は、「合格出来ると確信が持てるまで」頑張って下さい。

 

今回は、ここまで。