免疫グロブリンについて 2017年度 第42問
免疫グロブリンについての記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)IgMは、胎盤を通過する。
(2)IgAは、唾液中に含まれる。
(3)IgGは、即時型アレルギー反応に関わる。
(4)IgEは、肥満細胞から分泌される。
(5)IgEは、免疫グロブリンの中で最も血液中濃度が高い。
ここではポイントが、いくつかあります。
まず、免疫の大きさですが、
IgM > IgA > その他 と続きます。
免疫というように、何かしらの異常(炎症・病原体侵入)に対して、作用する順番があります。
IgM → IgG
最初はIgMが働き、次いでIgGに引き継がれます。
血液中の含有量は、
IgG > IgA > IgM (残りは微量)
B細胞(Bリンパ球・形質細胞)で形成され、アレルギー、アナフィラキシーに関与し、肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球の表面に結合するのが
IgE
免疫系に作用するのが、IgM・IgG、ヒスタミンに反応するのが、IgEとなります。
また、消化管・気道の局所免疫を担い、多くは腸管といった粘膜上に分泌されるのが、
IgG
これは、例外的にレセプターを介して胎盤も通過します。
という事で、正答は(2)となります。
(1)IgMは、胎盤を通過できない。出来るのはIgG。
(3)即時型アレルギー版のうに関わるのは、IgE。
(4)IgEは、B細胞で作られる。
(5)血中濃度が高いのは、IgM。
皆さんからの、「この過去問の解説をしてほしい」というリクエストをお待ちしております。
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