アミノ酸・たんぱく質の代謝についての問題3問【管理栄養士国家試験過去問解説】
今日も楽しく!
知識を身に着けていきましょう!!
知識を身に着けていきましょう!!
A.ヒト体内の窒素化合物に関する記述である。正しいものを1つ。
1.クレアチンは、クレアチニンの代謝産物である。
2.グルタミン酸は、オキサロ酢酸から生成される。
3.セロトニンは、チロシンから生成される。
4.ドーパミンは、グルタミンから生成される。
5.アンモニアは、肝臓で尿素に変換される。
2.グルタミン酸は、オキサロ酢酸から生成される。
3.セロトニンは、チロシンから生成される。
4.ドーパミンは、グルタミンから生成される。
5.アンモニアは、肝臓で尿素に変換される。
1.唾液は、たんぱく質分解酵素を含む。
2.アラニンは、アミノ基転移反応によりオキサロ酢酸になる。
3.アドレナリンは、トリプトファンから合成される。
4.尿素回路は、アンモニア代謝に関与する。
5.ユビキチンは、たんぱく質合成を促進する。
2.アラニンは、アミノ基転移反応によりオキサロ酢酸になる。
3.アドレナリンは、トリプトファンから合成される。
4.尿素回路は、アンモニア代謝に関与する。
5.ユビキチンは、たんぱく質合成を促進する。
1.アスパラギン酸は、アミノ基転移反応によりピルビン酸になる。
2.ロイシンは、糖原性アミノ酸である。
3.ペントースリン酸回路は、ミトコンドリアに存在する。
4.グルコース-6-ホスファターゼは、筋肉に存在する。
5.グリコーゲンは、加リン酸分解されるとグルコース-1-リン酸を生じる。
2.ロイシンは、糖原性アミノ酸である。
3.ペントースリン酸回路は、ミトコンドリアに存在する。
4.グルコース-6-ホスファターゼは、筋肉に存在する。
5.グリコーゲンは、加リン酸分解されるとグルコース-1-リン酸を生じる。
続いて回答と解説。
A.正解5
1.
まず言葉の意味の違い
まず言葉の意味の違い
クレアチン:クレアチンリン酸という物質は筋肉が運動するための重要なエネルギー源だが、これが代謝されたあとにできる老廃物がクレアチニンとなる。
クレアチニン:腎臓でろ過されて尿として排出されるもの。血中のクレアチニンの濃度が上昇していることは腎臓の機能が低下していることを意味する
クレアチニン:腎臓でろ過されて尿として排出されるもの。血中のクレアチニンの濃度が上昇していることは腎臓の機能が低下していることを意味する
そして、クレアチンの役割が、
クレアチンリン酸は「リン酸化されたクレアチン」で、骨格筋にとって重要なエネルギー貯蔵物質である。 ADPからの無酸素的なATPの生成に使われ、2秒から7秒程度の反応時間でクレアチンキナーゼによってリン酸基が外され、クレアチンに戻る。
筋肉内ではADPとクレアチンリン酸という形で貯蔵され、必要な時にクレアチンリン酸からリン酸を外し、ADPとくっついてATPとなる。
筋肉内ではADPとクレアチンリン酸という形で貯蔵され、必要な時にクレアチンリン酸からリン酸を外し、ADPとくっついてATPとなる。
2.
グルタミン酸は「α-ケトグルタル酸」から生成されます。
グルタミン酸は「α-ケトグルタル酸」から生成されます。
これは「アスパラギン酸のアミノ基転移反応」で、ASTが働く事でアスパラギン酸のアミノ基が外れます。
アスパラギン酸は、アミノ基が外れると「αケト酸の一つ」である「オキサロ酢酸」になるが、その外れた「アミノ基」は「α-ケトグルタル酸」とくっついてグルタミン酸になります。
アスパラギン酸は、アミノ基が外れると「αケト酸の一つ」である「オキサロ酢酸」になるが、その外れた「アミノ基」は「α-ケトグルタル酸」とくっついてグルタミン酸になります。
ちなみに「α-ケト酸」には「ピルビン酸」「オキサロ酢酸」「α-ケトグルタル酸」等があります。
セロトニン:ストレスに対して効能のある脳内物質で、一般的には「幸せホルモン」と呼ばれているもの。
含まれ、ナイアシンの合成にも必要な栄養素。
5.
正答
肝臓の尿素回路で尿素に変換され、腎臓から排出されます。
アンモニア自体は毒素の強いものなので、解毒作用の働きを持つ「肝臓」が大きく関与します。アルコールとかでも一緒ですが、この部分はベースとなるので、しっかり把握しておきましょう。
正答
肝臓の尿素回路で尿素に変換され、腎臓から排出されます。
アンモニア自体は毒素の強いものなので、解毒作用の働きを持つ「肝臓」が大きく関与します。アルコールとかでも一緒ですが、この部分はベースとなるので、しっかり把握しておきましょう。
B.正解4
1.
唾液には糖質分解酵素である「α-アミラーゼ」を含みます。
米を噛んだら甘く感じるというアレです。
唾液には糖質分解酵素である「α-アミラーゼ」を含みます。
米を噛んだら甘く感じるというアレです。
2.
アラニンはアミノ基転移反応により「ピルビン酸」になります。
この反応は、ALTが働く事で「アラニンのアミノ基」が外れます。
アミノ基が外れたアラニンは、ピルビン酸になりますし、アラニンから外れたアミノ基は「α-ケトグルタル酸」とくっついて「グルタミン酸」になります。
アラニンはアミノ基転移反応により「ピルビン酸」になります。
この反応は、ALTが働く事で「アラニンのアミノ基」が外れます。
アミノ基が外れたアラニンは、ピルビン酸になりますし、アラニンから外れたアミノ基は「α-ケトグルタル酸」とくっついて「グルタミン酸」になります。
オキサロ酢酸は、「アスパラギン酸のアミノ基転移反応」によりアミノ基が外れて変化します。
3.
アドレナリンは「チロシン」から合成されます。
アドレナリンは「チロシン」から合成されます。
5.
ユビキチンはたんぱく質「分解」を促進する。
ユビキチンはたんぱく質「分解」を促進する。
ユビキチンとは、
76個のアミノ酸からなるたんぱく質の一種。
細胞内のタンパク質がユビキチンと結合する(ユビキチン化)とプロテアソームでタンパク質を分解するマーカーとなる。
細胞内では生理的に重要な意味をもつタンパク質の分解反応が多くあり、その反応の中にはプロテアソームで行われるものが少なくないので、ユビキチンは細胞内タンパク質分解の重要な鍵となるタンパク質と考えられている。
76個のアミノ酸からなるたんぱく質の一種。
細胞内のタンパク質がユビキチンと結合する(ユビキチン化)とプロテアソームでタンパク質を分解するマーカーとなる。
細胞内では生理的に重要な意味をもつタンパク質の分解反応が多くあり、その反応の中にはプロテアソームで行われるものが少なくないので、ユビキチンは細胞内タンパク質分解の重要な鍵となるタンパク質と考えられている。
C.正解5
1.
ピルビン酸ではなく「オキサロ酢酸」になります。
ピルビン酸ではなく「オキサロ酢酸」になります。
細胞質:細胞の細胞膜で囲まれた部分である原形質のうち、細胞核以外の領域を指します。
細胞質基質と、小胞体、ゴルジ体、エンドソーム、リソソーム、ミトコンドリア、葉緑体、ペルオキシソームなど、生体膜で囲まれた構造体(細胞小器官)が該当します。
細胞質基質と、小胞体、ゴルジ体、エンドソーム、リソソーム、ミトコンドリア、葉緑体、ペルオキシソームなど、生体膜で囲まれた構造体(細胞小器官)が該当します。
5.
正答
加リン酸分解:生体内ではホスホリラーゼが行う反応で、分解物の一方にリン酸を添加し、リン酸エステルを精製する
グリコーゲンの分解は、グリコーゲンの異化作用のことで、グリコーゲンが分解・リン酸化され「グルコース-1-リン酸」となります。
「リン」が分解の際に加わるので「1-リン酸」となると考えるとイメージしやすいかな?
今回は以上。
出来るだけ早めに更新できるようにしていきますね。
繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。
頑張っていきましょう!!
出来るだけ早めに更新できるようにしていきますね。
繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。
頑張っていきましょう!!