失敗を成功につなげるために
皆さん、こんにちは。
今回も前回の続きです。
先の試験で不合格になった原因は何でしょうか?
「運が無かった」
ですか?
「運」という言葉が与える力は凄いです。
どんな失敗でも、正当化できるくらいの力を持っています。
そんな人に、私だったらこう聞きます。
「運を引き寄せるための最大限の努力・行動をしてきたんですか?したんだったら、どんなものですか?」
恐らく、本質的な部分は答えられないと思います。
答えられたとしても、
「毎日〇時間勉強した。」
「見たいテレビを減らした」
「〇〇先生の講義を受けた」
「受けたかったが、仕事の影響で受験すらできなかった」
こんな感じでしょうか?
上記は、全て「努力」の部分に入ると考えています。
他にも色々とあるかもしれませんが、それだったら、足りないと思います。
運を引き寄せるためには、とても多くの要素があります。
勉強できる環境をつくり上げる事が出来るか?
という部分から始まり、人間関係・家庭環境・金銭的な問題・仕事環境・・・。
大きく分けてもまだありますので、細かく言うとキリが無いですし、宗教的な部分にも繋がるかもしれません。
最後の仕事については、「運」の影響はあるかもしれませんね。
いくら自分が努力していても、職場の入所者間でウィルスがまん延したり、従業員が長期休業せざるを得なくなったりすると、仕事の負担が増えてしまいます。
私の知人にも、異動や人員減少のため、受験自体を諦めた人もいます。
毎日〇時間、例えば3時間勉強したというものであれば、その3時間を集中して効率良く出来ていたでしょうか?
見たいテレビを減らしたのであれば、コンセントを抜いてテレビの電源すら入れる事が出来ない環境だったでしょうか?
有名な先生の講義や、オプション講座を受けたところで、復習はしっかりとしたのでしょうか?どんなことを学んだか?学んだことを人に講義出来るくらいまで吸収したのでしょうか?
「運を引き寄せる」とは、どういうことか?
普段から努力・練習・知識の蓄積等を継続し、準備をしておく事です。
そして、運が廻ってきた時に、その力を発揮する事が出来れば、
「運をつかんだ」
という事になります。
今回の試験で言えば、「運をつかんだ」=「合格出来た」です。
皆さんは、本当に合格出来るに値するだけの習慣を身につけ、運を引き寄せる事が出来たのでしょうか?
そういった事を自分に問いかけながら、来年の本試験合格に向け、自身を高めていって欲しいものです。
少し話が逸れるかもしれませんが、私の印象に強く残っている逸話を紹介します。
徳川家康が、武田信玄軍との戦いで大敗してしまった事がありました。
1572年(元亀3年)、三方ヶ原の戦いで武田信玄に手痛い敗戦をした家康は、浜松城へと逃げ帰りました。
その時に絵師にこの絵を描かせたと言われています。
通称「顰像(しかみぞう)」という肖像画です(正式には「徳川家康三方ヶ原戦役画像」)。
血気に逸ったがゆえに敵の誘いに乗り打って出たために、結果として多くの兵や家臣を失ってしまったことで、家康は軍略の重要さというものを自戒したのです。
そして、この絵を常に傍に置き、肌身離さなかったと伝わっています。
ただ、この敗戦直後にかかれたとされていますが、事実は定かではありません。
ですが直後にしても、後のタイミングだったとしても、それほど家康にとっては、大きな失敗・損失だったというのは間違いないようです。
それを戒めとして、戦国時代を生き抜いたという所に、私はロマンを感じてしまいます。
アプローチの方法として、「成功体験」と「失敗体験」をモチベーションにつなげる事が出来ます。
どちらを選ぶか?それとも両方か?というのは、個人差があるのでかまわないのですが、この逸話は「失敗体験」です。
それがモチベーションに繋がる人にとって、参考になればと思います。
今回は、ここまで。