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成長期(思春期)と成長期の栄養アセスメント・栄養ケアについての問題 5問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.思春期の女子の生理的特徴に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.エストロゲン分泌量は、低下する。
2.卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌量は、低下する。
3.黄体形成ホルモン(LH)の分泌量は、低下する。
4.1日当たりのカルシウム蓄積量は、思春期前半に最大となる。
5.鉄損失量は、変化しない。

 

 

B.思春期の女子に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.思春期前に比べ、エストロゲンの分泌量は減少する。
2.思春期前に比べ、皮下脂肪量は減少する。
3.貧血の多くは、巨赤芽球性貧血である。
4.急激な体重減少は、月経異常の原因となる。
5.神経性やせ症(神経性食欲不振症)の発症頻度は、男子と差はない。

 

 

C.思春期の男子に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.性腺刺激ホルモンの分泌は、思春期前に比べ低下する。
2.年間身長増加量が最大となる時期は、女子より早い。
3.見かけのカルシウム吸収率は、成人男性より低い。
4.1日当たりのカルシウム体内蓄積量は、思春期前半に最大となる。
5.鉄欠乏性貧血は、思春期の女子より多い。

 

 

D.幼児期・学童期の栄養に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.1歳半までに、咀嚼機能は完成する。
2.幼児期には、間食を好きなだけ摂取させる。
3.学童期の基礎代謝基準値(㎉/㎏体重/日)は、幼児期より低い。
4.学童期の肥満は、成人期の肥満と関連しない。
5.学童期のたんぱく質の目標量は、25~30%Eである。

 

 

E.幼児期の栄養に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.基礎代謝基準値(㎉/㎏体重/日)は、成人より低い。
2.推定エネルギー必要量は、成長に伴うエネルギー蓄積量を含む。
3.間食は、幼児の好きなだけ摂取させてよい。
4.咀嚼機能は、1歳頃に完成される。
5.クワシオルコルでは、エネルギー摂取量が不足している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答4

 

1.
エストロゲン分泌量は、「上昇する」。

 

卵胞の発育が進み、エストロゲンの分泌が上昇する。

 

2.
卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌量は、「上昇する」。

 

思春期には脳下垂体が増大し、前葉より性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン)の分泌が上昇し、第二次性徴が出現する。

 

3.
黄体形成ホルモン(LH)の分泌量は、「上昇する」。

 

思春期には脳下垂体が増大し、前葉より性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン)の分泌が上昇し、第二次性徴が出現する。
卵胞が成熟すると、女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される。

 

4.正答
1日当たりのカルシウム蓄積量は、思春期前半に最大となる。

 

5.
鉄損失量は、「増加する」。

 

成長に伴い、鉄需要は増加する。また、女子は月経による鉄損失が起こるため、思春期前に比べると鉄損失量は増加する。

 


B.正答4

 

1.
思春期前に比べ、エストロゲンの分泌量は「増加する」。

 

2.
思春期前に比べ、皮下脂肪量は「増加する」。

 

3.
貧血の多くは、「鉄欠乏性貧血」である。

 

4.正答
急激な体重減少は、月経異常の原因となる。

 

5.
神経性やせ症(神経性食欲不振症)の発症頻度は、「男子に比べ高い」。

 


C.正答4

 

1.
性腺刺激ホルモンの分泌は、思春期前に比べ「上昇する」。

 

思春期には脳下垂体が増大し、前葉より性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン)の分泌が上昇し、第二次性徴が出現する。
卵胞が成熟すると、女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される。

 

2.
年間身長増加量が最大となる時期は、「女子より遅い」。

 

年間身長増加量は、女子が9~10歳頃にピークに、男子では11~12歳頃にピークを迎える。

 

3.
見かけのカルシウム吸収率は、成人男性より「高い」。

 

思春期では、性ホルモンの分泌増加によりカルシウムの蓄積が促される。


4.正答

1日当たりのカルシウム体内蓄積量は、思春期前半に最大となる。

 

5.
鉄欠乏性貧血は、思春期の女子より「少ない」。

 


D.正答3

 

1.
「3歳頃までに」、咀嚼機能は完成する。

 

咀嚼機能は、乳歯が生えそろう3歳頃までに完了される。

 

2.
幼児期には、「給与エネルギー量の10~20%程度の間食」を摂取させる。

 

総エネルギー量のうち、朝昼夕3食を25~30%とほぼ均等にし、残りの10~20%程度を間食で補う。

 

3.正答
学童期の基礎代謝基準値(㎉/㎏体重/日)は、幼児期より低い。

 

4.
学童期の肥満は、成人期の肥満と「関連する」。

 

小児の肥満は、成人期の肥満に移行しやすくなる。

 

5.
学童期のたんぱく質の目標量は、「13~20%E(エネルギー)」である。

 


E.正答2

 

1.
基礎代謝基準値(㎉/㎏体重/日)は、成人より「高い」。

 

2.正答
推定エネルギー必要量は、成長に伴うエネルギー蓄積量を含む。

 

3.

間食は、幼児の「給与エネルギー比率で10~20%程度までとする」。

 

総エネルギー量のうち、朝昼夕3食を25~30%とほぼ均等にし、残りの10~20%程度を間食で補う。

 

4.
咀嚼機能は、「3歳頃までに」完成される。

 

咀嚼機能は、乳歯が生えそろう3歳頃までに完了される。

 

5.
クワシオルコルでは、「たんぱく質摂取量が不足」している。

 

<クワシオルコル>
たんぱく質欠乏により起こる栄養障害
特徴:低栄養性の脂肪肝・低アルブミン血症・浮腫等。エネルギー摂取量は比較的保たれている。

 

<マラスムス>
エネルギーの欠乏が主体となって起こる栄養障害
特徴:著明な体重減少等

 

 


今回は以上。

8月も終わってしまいます。
現在の学習ペースはいかがでしょうか?
まだ問題集を1周してないという人は、かなりペースを上げた方がいいかもしれないです。

このブログのペースでやってても間に合わないです。(多分そんな人はいないと思いますが)


しっかりと計画を立ててるなら良いですが、人は忘れてしまう生き物。
色んな所をある程度の間隔でふり返らないと、身に着けるのに時間がかかるかもしれませんので、復習大事です。
中途半端な記憶は、何の役にも立ちませんからね。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

頑張っていきましょう!!