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成長・発達・加齢に伴う身体的・精神的変化と栄養についての問題 5問【管理栄養士国家試験過去問解説】

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A.成長・発達に伴う変化に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.頭囲と胸囲が同じになるのは、4歳頃である。
2.体重1㎏当たりの摂取水分量は、成人期より幼児期の方が多い。
3.カウプ指数による肥満判定基準は、年齢に関わらず一定である。
4.乳幼児身体発育曲線における50パーセントタイル値は、平均値を示している。
5.微細運動の発達は、粗大運動の発達に先行する。

 

 

B.成長・発達に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.精神機能の変化の過程を、成長という。
2.身長が伸びる過程を、発達という。
3.臓器発育は、一定の速度で進む。
4.身長が急激に伸びる時期は、成人までに2回存在する。
5.体重1㎏当たりの体水分量は、新生児より学童期で多い。

 

 

C.スキャモンの発育曲線の型とその特徴の組み合わせである。正しいものを1つ。

 

1.一般型  ―― 乳児期より学童期に急激に増加する。
2.神経型  ―― 他の型より早く増加する。
3.生殖器型 ―― 出生直後から急激に増加する。
4.リンパ型 ―― 思春期以降に急激に増加する。
5.リンパ型 ―― 20歳頃に最大値となる。

 

 

D.成長・発達・加齢に伴う変化に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.体水分量に占める細胞外液の割合は、新生児期より成人期の方が大きい。

2.胸腺重量は、成人期に最大となる。
3.糸球体ろ過量は、成人期より高齢期の方が大きい。
4.塩味の閾値は、成人期より高齢期の方が高い。
5.唾液分泌量は、成人期より高齢期の方が多い。

 

 

E.成人期に比較して高齢期に起こる変化に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.消化管機能は、亢進する。
2.肺活量は、増加する。
3.血管抵抗は、増大する。
4.免疫機能は、亢進する。
5.腎血流量は、増加する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答2

 

1.
頭囲と胸囲が同じになるのは、「1歳頃」である。

 

2.正答
体重1㎏当たりの摂取水分量は、成人期より幼児期の方が多い。

 

3.
カウプ指数による肥満判定基準は、「年齢により異なる」。

 

4.
乳幼児身体発育曲線における50パーセントタイル値は、「中央値」を示している。

 

50パーセントタイル値:データを最小値から最大値まで並べた時、下位から50%(中央)の位置に存在する値

 

5.
微細運動の発達は、粗大運動の発達に先行する。

 

微細運動:手先の細やかな協調性を要する運動
粗大運動:座る・歩くといった身体全体をコントロールする運動

 


B.正答4

 

1.
精神機能の変化の過程を、「発達」という。

 

発達:運動機能や精神機能を獲得する過程
成長:時間の経過とともに身長・体重などが増加する体格向上の過程

 

2.
身長が伸びる過程を、「成長」という。

 

3.
臓器発育は、「臓器により異なる」。

 

4.正答
身長が急激に伸びる時期は、成人までに2回存在する。

 

頭部・頸部(首部分)を除く身体の大きさ(身長・体重など)、筋肉・骨格・血液などは、出生後急激に成長した後、緩やかな停滞を示し、再び12歳頃の思春期に急激な成長を示す。

 

5.
体重1㎏当たりの体水分量は、「学童期より新生児で多い」。

 

 

C.正答2

 

1.
一般型  ―― 学童期より乳児期に急激に増加する。

 

2.正答
神経型  ―― 他の型より早く増加する。

 

3.
生殖器型 ―― 「思春期以降」に増加する。

 

4.
リンパ型 ―― 「思春期直前」に急激に増加する。

 

5.
リンパ型 ―― 「10~12歳頃」に最大値となる。

 

一般型:身長や体重、筋肉、骨格などの成長
神経型:脳や脊髄、視覚器などの神経系や感覚器系の成長
生殖型:男性や女性の生殖器、乳房、咽頭などの成長
リンパ型:胸腺などのリンパ組織の成長

 

 

D.正答4

 

1.
体水分量に占める細胞外液の割合は、新生児期より成人期の方が「小さい」。

 

2.
胸腺重量は、「学童期後半から思春期前半」に最大となる。

 

3.
糸球体ろ過量は、成人期より高齢期の方が「小さい」。

 

4.正答
塩味の閾値は、成人期より高齢期の方が高い。

 

閾値は小さいほど敏感。加齢とともに味覚閾値が上昇し、味を感じにくくなる。

 

5.
唾液分泌量は、成人期より高齢期の方が「少ない」。

 


E.正答3

 

1.
消化管機能は、「低下する」。

 

2.
肺活量は、「低下する」。

 

3.正答
血管抵抗は、増大する。

 

4.
免疫機能は、「低下する」。

 

5.
腎血流量は、「減少する」。

 

加齢とともに筋肉・臓器機能は低下していきます。
血管抵抗は血圧の事。
加齢とともに血圧は上昇します。

 

 

今回は以上。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

頑張っていきましょう!!