ライフステージ別食事摂取基準についての問題 4問【管理栄養士国家試験過去問解説】
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A.日本人の食事摂取基準(2015年版)において、妊婦に付加量が設定されている栄養素である。正しいものを2つ。
1.ビタミンA
2.ナイアシン
3.ビタミンC
4.ナトリウム
5.カルシウム
B.日本人の食事摂取基準(2015年版)において、授乳婦に付加量が設定されている栄養素である。誤っているものを1つ。
C.日本人の食事摂取基準(2015年版)の小児に関する記述である。正しいものを1つ。
1.1歳児の基礎代謝基準値は、4歳児より低い
2.身体活動レベル(PAL)は、2区分である。
3.炭水化物の目標量(DG)は、成人に比べ高い。
4.脂質の目標量(DG)は、男女で異なる。
5.鉄の推定平均必要量(EAR)は、要因加算法で算出した。
D.日本人の食事摂取基準(2015年版)において、成人期の目標量が設定されている栄養素である。誤っているものを1つ。
1.脂質(脂肪エネルギー比率)
2.食物繊維
3.ナトリウム
4.カリウム
5.鉄
続いて回答と解説。
A.正答1と3
1.ビタミンA
3.ビタミンC
付加量があるビタミン
ビタミンB1・B2・B6・B12
ビタミンA
ビタミンC
葉酸
B.正答4
4.カルシウム
カルシウム付加量は、妊娠期も授乳期にも設定されていない。
C.正答5
1.
1歳児の基礎代謝基準値は、4歳児より「高い」。
基礎代謝基準値は1~2歳で最も高くなり、どんどん低下していく
2.
身体活動レベル(PAL)は、「1~5歳で1区分、6~17歳で3区分」である。
身体活動レベル指数(PAL)
低い:Ⅰ 1.5 (1.45)
普通:Ⅱ 1.75 (1.70)
高い:Ⅲ 2.0 (1.95)
( )は70歳以上の高齢者
3.
炭水化物の目標量(DG)は、「成人と同じ」。
4.
脂質の目標量(DG)は、「男女で同じ」。
5.正答
鉄の推定平均必要量(EAR)は、要因加算法で算出した。
要因加算法:必要量に影響を与える要因(蓄積に必要な量や排泄される量など)を足していく方法。
鉄の推定平均必要量を算定するにあたり、基本的鉄損失や成長に伴う鉄蓄積などを考慮している。
D.正答5
5.鉄
鉄には「推奨量」や「耐用上限量」は存在するが、「目標量」は設定されていない。
三大栄養素である「脂質」「たんぱく質」「炭水化物」(と食物繊維)が該当する。
ミネラルではナトリウム・カリウムのみが目標量の設定がされている。
他のミネラルやビタミンでは、多くが「推奨量」「目安量」「耐用上限量」「推定平均必要量」のいずれかである。
今回は以上。
繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。
頑張っていきましょう!!