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エネルギー・栄養素別食事摂取基準についての問題その2 3問【管理栄養士国家試験過去問解説】

今日も楽しく!
知識を身に着けていきましょう!!
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A.日本人の食事摂取基準(2015年版)における、ビタミンの耐用上限量(UL)に関する記述である。正しいものを1つ。

 

1.ビタミンAでは、カロテノイドを含む。
2.ビタミンEでは、α-トコフェロール以外のビタミンEを含む。
3.ナイアシンでは、ナイアシン当量としての量で設定されている。
4.ビタミンB6では、食事性ビタミンB6としての量で設定されている。
5.葉酸では、プテロイルモノグルタミン酸としての量で設定されている。

 


B.日本人の食事摂取基準(2015年版)において、1歳以上で推奨量(RDA)が設定されている栄養素で、正しいものを1つ。

 

1.n-3系脂肪酸
2.炭水化物
3.ビタミンD
4.ビタミンB1
5.カリウム

 

 

C.日本人の食事摂取基準(2015年版)と日本食品標準成分表2015年版(七訂)で、定義(対象とする化学物質の範囲)が異なる栄養素で、正しいものを1つ。

 

1.ビタミンA
2.ビタミンD
3.ビタミンE
4.ビタミンK
5.ビタミンC

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


続いて回答と解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A.正答5

 

1.
ビタミンAでは、カロテノイドを「含まない」。

 

カロテノイド(β-カロテンなど)が生体内でビタミンAとして活用される量はごくわずかであり、ビタミンAとしての過剰障害は起こらない。
そのため、ビタミンAの耐用上限量にはカロテノイドが含まれない。

 

2.
ビタミンEでは、α-トコフェロール以外のビタミンEを「含まない」。

 

ビタミンEの食事摂取基準は、α-トコフェロールのみを指標に策定されている。

 

3.
ナイアシンでは、「ニコチンアミドの量、又はニコチン酸の量」で設定されている。

 

ナイアシンの過剰摂取が問題となるのは強化食品やサプリメントを過剰に摂取した場合です。
ナイアシンの強化食品やサプリメントは、ニコチンアミドあるいはニコチン酸が使用されているため、耐用上限量はこれらの量で示されている。

 

4.
ビタミンB6では、「ピリドキシン量」としての量で設定されている。

 

ビタミンB6の過剰摂取が問題となるのは、強化食品やサプリメントを過剰に摂取した場合です。
ビタミンB6の強化食品やサプリメントは、ピリドキシンが使用されているため、耐用上限量はこの量で示されている。

 

5.正答
葉酸では、プテロイルモノグルタミン酸としての量で設定されている。

 

葉酸の過剰摂取が問題となるのは、強化食品やサプリメントを過剰に摂取した場合です。
葉酸の強化食品やサプリメントは、プロテイルモノグルタミン酸が使用されているため、耐用上限量はこの量で示されている。

 


B.正答4

 

4.ビタミンB1

 


C.正答3

 

3.ビタミンE

 

ビタミンEには、多数の同族体が知られていて、α・β・γ・δに区別されている。
食事摂取基準の場合、ビタミンE同族体の大部分がα-トコフェロールであることを踏まえ、α-トコフェロールのみを指標にビタミンEの基準を策定している。
一方、食品成分表は、α・β・γ・δの4つのトコフェロールが示されている。

 

 

 

今回は以上。

繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。

頑張っていきましょう!!