栄養ケア・マネジメントについての問題 3問【管理栄養士国家試験過去問解説】
今日も楽しく!
知識を身に着けていきましょう!!
質問等ありましたら、コメント欄にお気軽にどうぞ
A.静的栄養アセスメントの指標である。正しいものを1つ。
1.血清アルブミン
2.血清トランスフェリン
3.血清レチノール結合たんぱく質
4.血清トランスサイレチン
5.ヘパプラスチンテスト
B.静的栄養アセスメントの指標である。正しいものを1つ。
1.血清トランスサイレチン値
2.血清トランスフェリン値
3.血清総コレステロール値
4.血清レチノール結合たんぱく質値
5.フィッシャー比
C.動的栄養アセスメントの指標である。正しいものを1つ。
1.BMI(kg/㎡)
2.上腕三頭筋部皮下脂肪厚
3.血清トランスフェリン値
4.クレアチニン身長係数
5.遅延型皮膚過敏反応
続いて回答と解説。
A.正答1
静的栄養アセスメントは、半減期が長く、代謝回転が遅い指標を用いる。
血清アルブミンの半減期は2~3週間であり、静的栄養アセスメントの指標として用いられる。
ある一時点での栄養状態を測定・評価する際に使用されます。
1.
血清アルブミン
動的栄養アセスメントの指標として、半減期が短く、代謝回転が速い「ラピッドターンオーバープロテイン(RTP)であるトランスサイレチン・トランスフェリン・レチノール結合たんぱく質や、ヘパプラスチンテストなどが用いられる。
代謝動態を敏感に反映するような、リアルタイムな測定・評価の際に使用されます。
<ヘパプラスチンテスト>
プロトロンビン時間(PT)とともに外因系および共通系凝固機序の検査に用いられる。主に肝細胞における合成能,ビタミンK欠乏状態のスクリーニング検査として行う。
<プロトロンビン時間(PT:prothrombin time)>
プロトロンビンは血液凝固因子の第II因子で、トロンボプラスチンという物質を加えると固まります。 そこで血漿にトロンボプラスチンを加え、固まるまでの時間を測定したもの。
B.正答3
3.血清総コレステロール値
静的アセスメントの種類
身体計測
・身長・体重・BMI・体重変化率
・皮下脂肪厚(上腕三頭筋)
・筋(上腕筋囲)・上腕筋面積
・腹囲(ウエスト/ヒップ比)
・体脂肪率
血液生化学検査
・血清総たんぱく・アルブミン・コレステロール値
・血中ヘモグロビン値
・クレアチニン身長係数・尿中クレアチニン値
・末梢血総リンパ球数
・血清ヘモグロビンA1C値
皮内反応
・遅延型皮膚過敏反応
等
C.正答3
3.血清トランスフェリン値
動的アセスメントの種類
・RTP(rapid turnover protein):血清トランスフェリン、血清プレアルブミン(血清トランスサイレチン)、血清レチノール結合たんぱく質
・安静時エネルギー消費量(REE)
・呼吸商(RQ)
・フィッシャー比
など
今回は以上。
ちょっとボリューム少な目な感じもしますが、たまにはこんな回があっても良いと思うよ。
繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。
頑張っていきましょう!!