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個体の恒常性についての問題その2 3問【管理栄養士国家試験過去問解説】

今日も楽しく!
知識を身に着けていきましょう!!
頑張れ!頑張れ!!
 

A.個体の恒常性に関する記述である。正しいものを1つ。
 
1.過呼吸では、呼吸性アシドーシスがみられる。
2.アルドステロンの過剰分泌により、代謝性アルカローシスが起きる。
3.メラトニンは、夜間に分泌が減少する。
4.不感蒸泄では、電解質の喪失がみられる。
5.食物摂取後は、生体における熱産生が抑制される。
 

B.恒常性(ホメオタシス)に関する記述である。正しいものを1つ。
 
1.感覚神経は、自律神経である。
2.生体にストレスが加わると、副交感神経が優位に活性化される。
3.ヒトの概日リズム(サーカディアンリズム)は、約12時間である。
4.体温調節の中枢は、視床下部にある。
5.代謝性アシドーシスが生じると、呼吸が抑制される。
 

C.個体の恒常性を維持するための反応に関する記述である。正しいものを1つ。
 
1.血液のpHが上昇すると、腎からのH⁺排泄は促進される。
2.血液のpHが低下すると、呼吸反応は促進される。
3.血圧が低下すると、アドレナリンの分泌は抑制される。
4.循環血液量が減少すると、アルドステロンの分泌は抑制される。
5.血漿浸透圧が上昇すると、バソプレシンの分泌は抑制される。
 
 
 
 
 
続いて回答と解説。
 
 
 
 
 
 
A.正解2
 
1.
過呼吸では「呼吸性アルカローシス」がみられます。
過呼吸では、二酸化炭素が大量に排出される事で、呼吸性アルカローシスをきたします。
 
<アシドーシス>
・酸の産生過剰による血液中の酸の蓄積または血液中からの重炭酸塩の過剰な喪失が原因で発生する代謝性アシドーシス
・肺機能や呼吸速度が低下し、血液中に二酸化炭素が蓄積して生じる呼吸性アシドーシス
 
<アルカローシス>
血液のアルカリ性度が高くなりすぎた状態で、血液中の重炭酸塩の過剰または血液中の酸の減少が原因で発生する代謝性アルカローシス
深く速い呼吸により血液中の二酸化炭素濃度が低下して生じる呼吸性アルカローシスとがあります。
 
2.
正答
アルドステロンの過剰分泌が起こる原発性アルドステロン症では、H⁺の排泄が増加する事で、代謝性アルカローシスをきたします。
 
3.
メラトニンは、夜間に分泌が「増加」する。
 
4.
不感蒸泄では、電解質の喪失は「みられない」。
 
<不感蒸泄>
日常生活において自然に失われる水分、すなわち呼吸の際に呼気に含まれる水分と、皮膚や気道の粘膜から蒸発する水分を合わせて称する。 経表皮水分喪失、不感蒸散ともいう。
 
5.
食物摂取後は、生体における熱産生が「促進」される。
 

B.正解
 
1.
感覚神経は「体性神経」である。
性神経系は、自律神経系とともに末梢神経系をなす。
性神経系は「感覚神経」と「運動神経」とがある。
 
2.
生体にストレスが加わると「交感神経が優位」に活性化される。
 
3.
12時間ではなく「約25時間」です。
 
4.
正答
 
5.
代謝性アシドーシスが生じると、呼吸が「促進」される。
アシドーシスを改善するために、呼吸が促進され、二酸化炭素を排出します。
 

C.正解2
 
1.
血液のpHが上昇すると、腎からのH⁺排泄は「抑制」される。
腎臓からのH⁺排泄を抑制し、血液のpHを上昇させます。
 
2.
正答
呼吸反応を促進する事で二酸化炭素を排出して、血液のpHを上昇させます。
 
3.
血圧が低下すると、アドレナリンの分泌は「促進」されます。
アドレナリンは血液を上げる働きがあるので、元の血圧の状態にするため、分泌が促進されます。
 
4.
循環血液量が減少すると、アルドステロンの分泌は「促進」されます。
 
<アルドステロン>
ホルモンの一種であり、副腎皮質から分泌される。
生理的作用としては、腎臓に作用してナトリウムと水の再吸収を促進し、循環血漿量増加を促し血圧を上昇させる。
 
5.
血漿浸透圧が上昇すると、バソプレシンの分泌が「促進」されます。
バソプレシンの分泌を促進する事で水を再吸収し、血漿浸透圧を低下させます。
 
バソプレシン
ヒトのホルモンで、脳下垂体の後葉が分泌する血圧上昇ホルモンで抗利尿作用を持つため、抗利尿ホルモンともよばれる。
 
 
今回は以上。
出来るだけ早めに更新できるようにしていきますね。
繰り返しが大事です!
何回繰り返すの?
正答を導きだすための理論を身につけるまでです。
 
頑張っていきましょう!!