管理栄養士国家試験合格に向けてチャレンジする人を応援するブログ

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脳の栄養となるものは?

皆さん、こんにちは。

前回からの続きで、集中力を上げる食べ物の続きです。

「疲れたら甘い物を」

という風潮が存在して久しいですが、果たして本当でしょうか?

そう言いながらも、脳にいいから積極的に摂りましょうという糖質以外のものがあります。


脂質です。

 

皆さんは、「オメガ3」と呼ばれる必須脂肪酸をご存知でしょうか?


脳細胞は主に脂肪でできており、その脂肪を構成するのがオメガ3の一つであるDHAで、脂肪分の多い魚に含まれます(もう一つがEHA)。
オメガ3は体内で生成できない栄養素なので、食品などから摂取する必要があります。
健康な脳細胞を作るには、脳の働きを整える脂肪を多く含む魚を食べるか、フィッシュオイルまたは藻由来のオイルのサプリメントを摂取する必要があります。


サプリメントで摂るかどうかは別の話として置いておきますが、脳というのは、基本的に脂質で出来ています。

割合は、「脂質2:たんぱく質1」です。

多くの脂質とたんぱく質で出来ている「脳」ですが、なぜか「糖質」という甘い物を供給すると、疲労感が回復すると言われます。


何故でしょう?


一番の要因は、「糖質に中毒性があるから」です。

薬物であるコカイン以上の中毒性が糖質には含まれています。

喫煙者がタバコを吸えば気分転換(?吸った事が無いので分からないですが)出来るように。

アルコールを摂取する事で杯を重ね続けて止まらなくなるとか

そういったものと同じです。

しかも、それ以上の中毒性を持っています。

そのシステムが発動し、疲労感が抜けたような感覚を得るだけです。

 

基本的に、私たちの「一般的」「日本人的」とイメージを与えられている食事内容は、糖質たっぷりをベースにしています。

皆さんもそうではないでしょうか?


皆さんは「栄養士」ですから(このブログは栄養士向けに発信していますので、違ったらご了承下さいませ)、そういった知識も持っていないといけません。

そうでないと、色々な視点での考え方が出来ませんから。

そのため、「正しい知識」とは言いませんが、違うアプローチ・より効果的なアプローチを得て、アナウンスしないといけないのです。

それが栄養士としての使命だと考えていますが、どう感じるでしょうか?


という事で、疲労回復には糖質ではなく、脂質が重要という事となります。

「脳の疲労回復方法」としては、糖質はただの中毒症状を与えるだけのものでしかないですから。

 

では、何を食べた方がいいのか?

その話は次回に。


今回は、ここまで。