管理栄養士国家試験合格に向けてチャレンジする人を応援するブログ

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学習教材 過去問題集紹介その3の2

皆さん、こんにちは。

 

今回は、「2019管理栄養士国家試験過去問解説集 ―<第28回~第32回>5年分徹底解説」についての所感の続きです。

前回、デメリットに感じるとして、

「繰り返し問題を解く事を前提としていないのではないか?」

という所があります。

問題集に書き込むスペースが、ある程度はありますが、書き込んだ後はどうしてもその書き込んだ部分が目に入りやすいレイアウトになっているという事を投稿しました。

その次に感じた部分の話をします。

 

紹介している3冊のうち、この問題集だけ完全に問題集と解説集が分離しています。

こうなると、視線を大きく動かす事が必要になります。

この「視線を動かす」という事に意識を向けるのは、結構重要です。

視線の移動は、小さい方が集中力が乱れにくいです。

「一点集中」という言葉があります。

意識を向ける所を一つに絞る事で、物事を良い方向に運べるようにするという方法論として有名です。 

色んな所に意識を向けてしまう、または意識が向いてしまう環境では、集中力が低下します。

 

何度も書きますが、

 

「これだけに情報を書き込むので、他を見なくても大丈夫」
「まとめノートを作る必要はない」
「探すという行為で時間を奪われたくない」
という事を重要視するからです。

情報は「分散」ではなく「集約」しないといけないです。

 

という部分を私は大事にしています。

色んな所に意識をしないといけないと、集中が乱れやすくなります。

見るべきところがたくさんあって、動かす距離もあると、(例えば、問題集、解答・解説、まとめノート・ミスノートの3つにもなると)視線がちらかってしまうのと、「ページをめくる・その場所を探す」という行為が必要となりそれにかかる時間も奪われてしまいます。

瞬間的にはごくわずかな時間の差ですが、学習は半年以上続きます。

積もり積もって、とても大きな差になっていくわけです。


また、「文字サイズが小さい」という事も挙げられます。

問題文がその1で紹介した「女子栄養~」の問題集とほぼ変わらない大きさですが、向こうは太字です。

この問題集では、強調されずに標準で記載されているため、少し読み辛いと感じる人もいるかもしれません。

せっかくレイアウトが本試験に近い感じにしているから、サイズも同じにすればいいのにと思ってしまいます。(それだったら、少し評価は高くなりました)

 

あと、最後になりますが、第32回試験の問題と、それ以外の4年分(第31回~28回)が、区別されています。

先日投稿した「学習教材 過去問題集紹介その1 」の所でも触れましたが、これはとても大きなデメリットです。

これにより、また関連するページを探し出し、目線を行ったり来たりさせるという事が発生してしまいます。

とても効率の良い学習方法とは言えないと考えます。

 

ちなみに、この本の裏表紙部分に「絶対合格へのステップ」という記載がされています。

 

ステップ1「第32回試験全問を所定時間内に解いてみる」

「120問以上正解できた」
すでに合格圏に足を踏み入れた!絶対合格圏内へGO!

「100問も正解できなかった」
まだまだ行ける!1科目ずつスタート!

 

ここで分岐になります。

 

ステップ2 120問以上正解出来たら「苦手科目の過去問を解く」
苦手科目の克服はライバルに差をつける!

ステップ3「得意科目の過去問を解く」
あとひといきで絶対合格!とれるところで点をとる!

これで「あなたは絶対合格!」

 

もう一つのルートです。

ステップ2 100問も正解できなかったら、「得意科目の過去問を解く」
得意分野を作る事に集中!焦りは禁物!

ステップ3「苦手科目の過去問を解く」
どこが苦手か見極めること!できなければ繰り返し解く!

これで「あなたは絶対合格!」

 


まず、この試験では大学入試のように、合格者数の上限が決められている訳ではありません。

本試験で190点だったとしても、125点だったとしても、合格基準点である120点以上の正答で合格となります。

受験者数15000人が、全て120点以上とったのであれば、15000人全員が合格出来ます。

ですので、ライバルに差をつける必要が無い試験に分類できます。

 

また、苦手を克服するために、そして得意を増やすために、「繰り返し解く」としています。

前述したとおり、この問題集は繰り返し解き辛いレイアウトになっていると感じてます。

 

もう一つ細かい所に触れると、

「合格ラインにも達していない人が、なぜ苦手科目に集中しないのであろうか?」

という事です。

試験までの残り日数にもよりますが、半分以上取れてないという事は、苦手科目(理解しきれていない問題)で溢れているという事です。

それだったら、さっさと苦手を潰さないといけないのに、呑気に「得意科目の過去問を解く」と誘導しています。

得意科目ならさっさと知識が入ってきやすいのですが、苦手科目はそうは行きません。

となると、苦手科目克服のためには、より多くの時間が必要となります。

それなのに後回しにしたら、どうなるでしょうか?

本試験までに知識の定着が間に合わず、不合格のリスクがガッツリ上昇します。

この学習のアプローチ方法をみて、さっぱり意味が分かりませんでした。

 


という感じで、3冊の過去問題集のメリット・デメリット部分に触れていきました。

私なりの解釈ではあるのですが、他のレビューよりは、より多くの視点(と独断と偏見)で話が出来たのではないかと思います。

私の学習スタイルなら、「SGS~」がしっくり来たので、これ一冊で問題を解きまくりました。

その2の所でメリット部分を記載しているのですが、やっていてそれだけのメリット部分を感じました。

 

勉強のスタイルも、問題集もスタイルが様々なので、「あなたにピッタリ」と言えるようなものを探すという事は、結構大変です。

そのため、多少の妥協は必要となります。

その妥協部分でストレスを感じにくいものを選んで学習に取り組めばいいのではないかと感じます。

 


という感じで、各過去問題集のメリットデメリット部分の紹介を終わりたいと思います。

ありがとうございました。

 

今回は、ここまで。