学習教材 過去問題集紹介その2の2
それでは、前回の続きです。
SGSの過去問題集についてのメリットデメリットの話です。
・行間は少し狭いが、本試験と同じようなフォントと文字サイズになっている。
これはかなり重要です。
レイアウトもそうですが、人間は慣れていく生き物です。
何か月もずっと同じものを見続けていく(学習する)事になるのですが、出来れば本試験と同じような雰囲気のものを使う方が良いです。
今まで見続けたもの(フォントサイズ・レイアウト・行間)が本試験に近いほど、違和感が少なくなります。
この違和感というのが曲者で、ちょっとしたことでも集中力を妨げたり、ストレスを生み出しやすくなってしまいます。
レイアウトが異なると、文章を追いかける時の視線の動きに違いが生まれるというのもあるのですが、フォントサイズの違いは、より大きな影響を与えます。
今まで見慣れていた文字の大きさよりも小さくなったら、非常に読み辛くなります。
視力によって大きく変化しますが、集中して「読み取る事」に力を入れる事になります。
思考力を高めるでは無く、文字を読み取る事に注力する事になってから、ようやく問題を解くという事に意識が向くようになります。
フォントサイズが小さい事での利点は、狭いスペースでも、情報量を多く詰め込むことが出来る事です。
ですが、同時に圧迫感・圧力も与えます。
解説量が多いというのは、問題集に限らず、参考書を選ぶうえでも重要視する内容ではあります。
(解説量に関しては後述します)
文字のフォントサイズの違いや太字等の手法でメリハリがつくという効果は与えると思います。
が、何度も言いますが、文字の見やすさの追求と、文字に見慣れておくというのは大事です。
その一番の理由が、「リラックス状態になるほど、情報を引き出しやすくなる」という事です。
問題を解いていて、「あれ?これってなんだっけ??」という事に遭遇すると思います。
「どっかで見た事があるのに・・・。」
「あの時に勉強していたのに・・。」
という、いわゆる「ど忘れ」というような状態です。
焦って、ますます思い出す事が出来ず、試験が終わってから、その解放感で思い出す事も多いと思います。
そういった時は、慌てずにリラックスするというのが正解になるのですが、その時に思い出すきっかけの一つになり得るのが、目からの情報です。
この話をするとブログ一本分の分量になってしまうので、後日話していきたいと思います。
簡単にまとめると、「実際に目にしている情報が似ていると、連想・関連性が生まれやすく、情報を引き出しやすい」という事です。
ですので、レイアウト・フォントの種類とサイズ・行間の幅が本試験と似ているというのは、とても大きなメリットであると考えています。
・色々なメモを書き込むスペースが、3冊の中で一番確保できやすい。
メリットの最後の部分です。
これは、人によっても変化するのですが、私はメリットだと考えます。
理由は、
「これだけに情報を書き込むので、他を見なくても大丈夫」
「まとめノートを作る必要はない」
「探すという行為で時間を奪われたくない」
という事を重要視するからです。
情報は「分散」ではなく「集約」しないといけないです。
そうでないと、「あれ、この問題でとても大事な事をメモしたけど、どこに書いていたっけ?」と、まとめノートや他のプリントの山から情報を探し出すという行為に費やす時間が、とても勿体ないからです。
集約していると、その問題に関連する情報も、どういった経緯で間違ったかの弱点等々、一目で確認する事が出来ます。
ですので、まとめノートを作る事が好きな人には当てはまらないのですが、情報集約のためには、情報を書き込むスペースが重要になります。
情報が一番書き込みやすいと感じるのが、この問題集です。
また、重要な理由の一つとして、「書き込む」という行為により、記憶が植え付けられやすいという事にも繋がります。
解説量多く、ガッツリと書いてあると、書き込むスペースも無いという理由もあるのですが、解説が書いてあるので、「ここが大事だよね」と、蛍光ペンでラインを引くだけで終わる可能性があります。
ラインを引くだけで覚える事が出来るのであれば良いのですが、私はその方法では記憶に残りにくいです。
記憶に残すために、ルーズリーフに文字をガンガン書き込んだりしていましたが、この件についても後日話したいと思います。
少し長くなりましたが、以上が、この問題集のメリット部分であると考えています。
それでは、デメリットについてです。
それは、また次回に。
今回は、ここまで。