資格学校通学のメリットとデメリットについて
皆さん、こんにちは。
今回は、資格学校の良い点・悪い点について話をしたいと思います。
私も通学を経験しましたが、通学を決めた時点で求めていたのは以下の点です。
・情報収集に、受動的でいられる場合がある事
・周囲に「資格合格」という同じ目的で通う人がいる事
・独学だけでは見落としそうな内容を拾ってくれる事
・これまでの傾向を踏まえた講義をしてくれるので効率が良いと感じた事
・自習室が欲しかった
私が通った所は、パソコンの映像を見ながら学習を進めていくというスタイルでした。
パソコンの利用時間を予約し、1講義だいたい90分でしたが、それをこなしていくというものです。
テキストと過去問は最初から受け取っていたのですが、ある程度講義が進んだら、復習ミニテストのようなものを渡され、それが身についたかどうか解いていくというスタイルでした。
模擬試験も2回くらいだったと思いますが、セットになっていたので、そこで自分の力を試したりしていました。
上記しましたが、法改正の情報収集や模試の受講申し込みといった部分は、セットで申し込んでいるため、受動的に受け取る(その時々で配布される)事が出来ます。
自習室もあったので、自宅・店舗以外での学習場所を確保する事が出来ました。
パソコンの模擬授業でしたが、問題に関する視点や出題傾向を知る事も出来ました。
上記した点については、満足行くものでした。
ですが、残念ながら不満も出てきました。
学校の対応の仕方もですし、自分の望む学習方法とのズレについてもです。
まず、どんな所にズレを感じたかというと、学校内の環境についてです。
私は社労士試験合格を目指して頑張っていました。
周囲にももちろん資格受験生がいましたが、その人たちが同じ資格を勉強しているという訳ではありません。
当時は「同じ社労士受験仲間」が欲しかったのですが、同じ目的の人との交流を深める事が出来ませんでした。
これがパソコンではなく、講義スタイルであれば良かったのですが、常にパソコンとのマンツーマンです。
受付の人に「社労士の受験生はいますよ」とは言われたが、その人のスケジュールを教えてくれる訳でもなく、なかなか難易度が高く、この目的は果たせませんでした。
そしてデメリットとして一番不満を強く感じたのが、アフターフォローについてです。
一応、パソコン上でやりとりする「質問箱」のようなものが設定されていました。
メールでのやり取りです。
入力したら、数日後には返答が届いているという感じのものです。
リアルタイムでは無いのです。
講義スタイル・講師が目の前にいる状態なら、捕まえてから疑問をぶつける事は可能なのですが、そうではありません。
企業も効率良く行なうために、このようなスタイルをとるのは分かるのですが、疑問をすぐに解消したいという思いも、受験生にはあります。
そうでないと、学習効率が低下しやすくなるからです。
決定的だったのは、学校側が出題したミニテストの内容についてです。
私が求めていたのは、自分で復習するのは当然なのですが、確認に必要な時間を可能な限り少なくするという事です。
可能な限り、効率良く学習を進めたいからというのが理由です。
問題があり、その問題の正解と解説があります。
それは良いのですが、
「問題が間違ったのは、その部分を理解出来ていないからであるため、解説だけでは足りない。その理解を深めるためにも、出題された部分の根拠を抑えたいから、その根拠部分がどこのページにあるのか?基礎部分から振り返るとともに、横断・縦断的に学習をしたい。」
という思いが、強くなっていきました。
本試験の問題は当然ですが、色々な視点から出題されます。
だったら、問題を作成する時点で、作成者は当然「この部分が出題されやすい」とか、「ここが間違えやすい」という事を考えながら作成していると思います。
その出題が間違っていないかどうかは、法令にあてはめて、確認しながら出題をしているはずです。
例えば、「〇〇法 第〇条 〇〇項」というような部分から出題したというのは、出題者(学校)なら、把握できる内容です。
それを根拠に出題している訳ですから。印刷前にチェックも行っている訳ですから。
ですが、その記載が解説にはありませんでした。
それを教えて欲しいと求めたら、
「それは出来ない。(講師側の)人数が限られているから対応出来ない。」
という事でした。
「その代わりと言っては何だが、家でも学習できる通信講座があるが、その権利をあげるよ。」
と言うような内容の事で手打ちとなりました。
私の抱える問題が、何も解決されていないのです。
「この問題の理解を深めたいから、どこを学習したらいいのか教えて欲しい」
私の理想としては、
「この問題の内容の出題根拠は、「〇〇法の第〇条の部分です。テキストなら〇〇ページの所に記載されてます」というような表記が無いから、効率良く学習するためにも教えて欲しい。」
という事を求めたのですが、回答は、
「対応出来ないから、学校外でもアクセスしやすい環境をあげるからあなた自身で解決して」
という事でした。
また、与えられたテキストがあったのですが、授業は当然それに連動しています。
一度習った内容について、もう一度見返したいという事もありますし、それは何度でも可能です。
ですが、
「〇〇法の〇〇ページの内容を、ピンポイントで確認したい」
という事には対応出来てませんでした。
「第2回目の講義は、労働基準法2回目の講義です」
という事は当然分かるのですが、その講義が、
「テキストの〇ページから〇ページまでの内容です。」
という表記はありません。
一応リストはあったのですが、作成されたデータは昨年度のもので、今年度のものはありませんでした。
リストをチェックしていきましたが、ズレが大きく、「効率良く学習する」という目的に対しては、役に立ちませんでした。
講義を最初に受けた時にチェックを入れておかなければ、確認のためとピンポイントで探し出すためにえらく時間をとられるのです。
授業スタイルと生徒への対応について、効率良く学習するために満足できるフォローを、この学校では得られないと判断し、翌年度以降は独学を選択しました。
次回に続きます。