管理栄養士国家試験合格に向けてチャレンジする人を応援するブログ

独学で学習を進める人をはじめ、受験勉強中の悩みを解消するための情報をお伝えしていきます。

名前と東大合格の関係性?

皆さん、こんにちは。

 

今回は、名前が学力に影響を及ぼすか?という事についての話をしたいと思います。

 

何言ってんだ?

 

と思うかもしれませんが、そんな分析をしている放送があったので、触れていきたいと思います。

その放送の中身は、

 

「キラキラネームを与えらえた人は、学力が低い」

 

という説を提言していました。

キラキラネームとは、ぱっと見で読めない漢字・当て字を使った名前の事です。

以前はDQN(ドキュン)ネームと呼ばれていましたが、今ではキラキラネームが主流になっているようです。


その中で、気になった部分がありました。

 

「私は、塾講師をしていますが、模擬試験とかした後に、もちろん結果が出て、得点上位者がズラッと並びますが、最初は名前が読めるんですけど、中位くらいからポツポツと読めない名前が出てくる」

 

「東大の関係者が、合格者のリストも見た時の感想が、「皆、(名前を)読めますねぇ」だったそうです。」


その後は、「人命救助の時とか、緊急治療の際に、医療関係者が名前を確認できずに医療ミスが起きるリスクがあるので、出来ればつけないで欲しい」というような話をしていました。

基本的には、キラキラネームを批判するようなスタンスの内容です。

ネット上での話ですが、そういった名前の人は結構ネガティブなのだそうです。

「こんな名前で申し訳ありません。」のような感じで、自己承認力が弱いそうです。(ネットでの投稿なので、信憑性は低いですが)


医療ミスの話は、正論だと感じます。

本人確認でも、身分証と本人の発言でチェックを入れていきます。

本人から、「名前は「たなかぷう」です。」と言われても、身分証には「田中黄熊」とか書かれていたら訳がわかりませんからね。

 


話を戻します。

私なりの考え方です。

この理由のつけ方、データのとり方には、少し疑問を感じます。

 

全体の数字を明らかにしていないからです。

「受験生が何人だったのか?」

「その中にキラキラネームの人が、どれくらいいたのか?」

という所に、全く触れていないので、イメージでしか語れていない所です。

 

社会的なイメージとしては、

「親が常識外れ」
「子供が可哀そう」
「子供をペット扱い」

というものがあると思いますし、私もそう感じます。

私の名前がそういう名前だったら、自己承認・自己肯定をしづらくなってしまいそうです。

ただ、それと大学受験をするしないは別です。

 

そもそもですが、キラキラネームだと言われるような人は、もの凄く少数だと感じます。

キラキラネームの前身である「DQNネーム」と称され始めたのは、2000年代に入ってからです。
それ以前から、1990年代半ば頃から増え始めてきたようです。

1993年に「悪魔」と命名された子供に、行政が出生届を認めなかったということがありました。

戸籍法には人名に使える漢字の規定がある。しかし、読み方については特に規定がなく、漢字をどう読ませても親の自由である。

『たまごクラブ』はそこに目をつけ、宇宙(こすも)や月(るな)など“当て読み”が可能であるということを世間に知らしめた。

そして、きっかけの一つがたまごクラブだとまとめるサイトは多いです。

「もう、これは販売部数を増やすための確信犯であり、主犯じゃないのか?」

とも感じてしまいますが、あくまでも「きっかけの一つ」だそうです。

 


ともあれ、特徴的(?)な名前はまとめられたりしてますが、総人口に対して、キラキラネームの存在がどれくらいの割合を占めるのか?という事には、全く触れていません。

個人情報の観点もあるので、把握する事は出来ないと思います。

ひょっとしたら、皆さんの周囲にはいるかもしれません。

ただ、私は会った事はありません。

でも有名人には、「アトム」と名付けられた俳優や有名人やサッカー選手がいるのを知っています。

どこからがキラキラネームだというボーダーラインを引くのも難しいです。

 

また、「どれだけの人数の人が受験にチャレンジしたのか?」という最初の基準が全く存在しません。

ひょっとしたら、最初からいなかったのかもしれません。
逆に、めちゃくちゃ有能だったかもしれませんが、受験が出来る環境でなかったかもしれません。

さらに言うと、その「全部読めた」という事を確認したのが、いつの話か?という事にも触れていません。


それが確認できない状態で、「合格者リストの名前は読める」とされても、説得力はありません。

リストが公表されていないので、本当に読めるかどうかのチェックも出来ません。

中には、「知っているから読めた」という人がいたというものもあったかもしれません。

 


少し、数字を出したいと思います。

平成30年のデータです。

センター試験の受験志望者は、全員で582,671人です。
そして東大の
志願者は9,854人
受験者は8,736人
合格者は3,083人(女性は580人だそうです)

センター受験の全体からみると、東大合格者の割合は、0.5%です。

 

相当な競争率です。

あくまでも割合の話をしますが、センター受験の中に、どれくらいのキラキラネームと呼ばれる人がいたのでしょうか?

 

例えばですが、1,000人いたとします。

この時点で、総受験者の0.17%です。

この0.17%の人が、東大に合格出来る可能性は、どれくらいでしょうか?

めちゃくちゃ低いと思います。

あくまでも例で1,000人としましたが、もっと多いかもしれませんし、少ないかもしれませんが、正解は分かりません。

もっと言うと、キラキラネームの人が、東大を志望していたのかどうか?という所もあると思いますが、それを語りだすと長くなるので、割愛します。


こういった検証をした結果の発言だったのでしょうか?

という所が、私の疑問点でした。


今回は、ここまで。