失敗を忘れない
皆さん、こんにちは。
前回は合格者の方向けの話を少ししましたが、今回は、今年再チャレンジする人向けの話です。
合格発表をして、涙を流した人も多いと思います。
「こんなに頑張ったのに・・・」
「あそこをもっと復習しておけば・・・」
「普段だったら解けるもんだいだったのに・・・」
色々な思いがあると思います。
私の知り合いにも2年連続で2点合格に足らず、3年目でようやく合格したという人もいます。
少し話が変わりますが、大分トリニータというサッカーチームがあります。
1999年・2000年とも2年連続で2位との勝ち点差1の3位で昇格を逃しました。
翌年の2001年は6位に終わりましたが、2002年、J2優勝とJ1昇格を果たし、最終節で史上初のJ2通算100勝を達成した。
この時期に見たゲートフラッグで、「勝ち点1の重み」という文字を掲げている人もいましたが、チームの歴史を物語る素晴らしいものだと感じます。
成功するまで、そして目的を達成するまで続ければ、必ず実現します。
それでは、次の試験で合格するには、どうしたらいいか?
失敗した理由を「客観的に」考察する事
合格出来るような環境をつくり上げる事
スケジュール管理を人任せにしない事
まず、この3つが大きく影響を与えると思います。
皆さんは約1カ月前に、本試験受験という大きな経験をする事が出来ました。
残念ながら合格出来なかったとしても、失敗というとても素晴らしい財産を得る事が出来たのです。
失敗はしない方がいいと思いますか?
ハッキリと言いますが、人間は、失敗をしないと成長しません。
皆さんの周囲にいる素晴らしい人も、多くの失敗を繰り返してきた結果が、今の姿です。
多くの偉人・達人と呼ばれる人も、多くの失敗を教訓として成功への手がかりを模索していった結果です。
プロスポーツ選手、例えばイチロー選手も、毎日練習しています。
少し昔の話をすると、ホームラン王と呼ばれた王選手も、偉大な功績を残している現役時代に、毎日鏡の前でバッティングフォームのチェックを行なっていました。
高いパフォーマンスを継続していくためのルーティンです。
彼らにとって、とても大事な事なので毎日行ないます。
これは努力ではありません。積み重ねていった結果のルーティンであり、習慣とも言えると思います。
このルーティンも、「こうしたら悪くなった」「こうしたら良くなった」という試行錯誤を積み重ねた結果、たどり着いた自身のルールです。
今回は、試験に合格出来ませんでした。
この事実は変える事は出来ません。
何が悪かったというのは、結構簡単に何かのせいにする事は出来ます。
「仕事で勉強できなかった」とか、「受験すらさせてもらえなかった」といったものです。
ですが
「主観的な視点からチェックするよりも、客観的な視点からチェックする方が、本質的な部分を見る事が出来る」
という傾向にあります。
スポーツでも、一流のサッカー選手は自分の視点ではなく、俯瞰で全体を見る事が出来るといいます。
俯瞰とは、上空から鳥が目にするような視点の事です。
テレビ中継でのカメラ視点といってもいいかもしれません。
全体を把握するからこそ、自分が次にどうすべきか?の判断を早くすることが出来ます。
自分の視界は、一つの事に没頭すればするほど、狭くなってしまいます。
野球でも、打者は投手のボールに視点を置いていません。
ボールだけをみても追いつきませんから。
熟練の選手は投球動作を予測して、投球腕が振られるであろう位置に予め視線を固定させ、投球腕の肘近辺を中心に見ながら、周辺視野で投手像全体を捉えていることがわかっています。
一番効率良くチェックしていく方法があります。
「今回の試験で合格した人の学習する方法を真似する事です。」
サンプルといったら失礼かもしれませんが、多くの事例を細かく調べていく事が必要となります。
そうしたら、多くの共通点が出てきます。
その共通点を自身と照らし合わせ、取り込んでいきます。
これがお金もかからず、簡単に出来るチェック方法だと思います。
試験で180点とかとった人もいると思いますが、その人も何もしないでそれだけの点数を取ったわけではありません。
そうなるような方法で学習をし続けた結果だからです。
まずは、自身の棚卸し。
合格した人と、しなかった自分で、何が違ったのか?
このチェックを行なう事をお勧めします。
今回は、ここまで。