私の知人の話と、自分と違う人生感について
皆さん、こんにちは。
今回は、私の知人であり、尊敬する人の一人であるのですが、その人の話です。
彼は、色んな事に挑戦しています。
例を挙げたらきりが無いくらい位の事を行なっています。
最近では、フルマラソンに参加していましたが、トライアスロン・エクストリームトライアスロンも当然行っています。
そして世界中を旅しています。
私は、彼から色んな話を聞く事が出来るので、彼と知り合えてとても良かったと思っています。
その彼がスペインに行った時の話です。
彼は、牛追い祭りに参加しにいきました。
観光ではありません。「参加」です。
実際に牛に追いかけられる方です。
牛が放たれる場所からスタジアムまで約1キロ、曲がったりしていますが、一本道です。
横道は板等で防がれるので、逃げ場はありません。
扉も空けられないように、内側から押さえつけられています。
それが法律になっています。
参加者は、スタジアムまで走り切るしかありません。
そうでなければ、後ろからの牛に跳ね飛ばされますから。
牛が走るスピードをご存知ですか?
平均時速24キロだそうです。
人間は世界記録保持者で、時速40キロ前後だそうですが、そんな速さが1キロも持つわけがありません。
一般人は時速10キロ程度です。
絶対に敵いません。
人間がスタートしてから時間を置いてから牛が放たれるので、大部分の人はスタジアムにたどり着けます。
ですが、調子に乗る人はどこにもいます。
ギリギリのチキンレースを楽しもうとする人です。
牛に追いつかれないギリギリのタイミングで逃げ切るという事にスリルを感じる人が、結構います。
そこら辺のタイミングでけが人が出たりしますが、(参加者で牛が原因で怪我した人は怪我人全体のうち、約10%程度)彼も、結果的にはギリギリのタイミングになってしまいました。
彼はシャッターチャンスを探していました。
牛を背に全力で走っている姿を、カメラに収めたかったそうです。
でも、なかなかいいポイントが無く、ウロウロしていました。
そうしたら、後ろから、「ドドドドド・・・」という音と地響きが聞こえてきました。
その姿は、まだ見えません。
でも、何の音かは、容易に想像出来ました。
彼は全力でスタジアムに、今まで出した事のないくらいのスピードで走りだしました。
こんな話を聞かされたら、私はめちゃくちゃ盛り上がります。
そんな話が出来るのも、多くの人が経験していない事を実際に現地で経験したからです。
そして、それを話すために少しの演出もあるでしょうが、細かい状況・解説も加えながら話をする事が出来るからです。
そういった話を聞くから、相手も「同じことをやってみたい(追体験)」と思うようになり、その分野に興味を持ってくれるようになります。
今の所、牛から追いかけられたいとは思いませんが、彼の生活スタイルにあこがれを抱く事は、多々あります。
海外の方では、バカンスといって1カ月くらいリゾート地でゆっくりと過ごす文化(習慣)があります。
そこで大事なのが、「時間の流れを感じて、何も考えずに過ごす事」だそうです。
残念ながら、私はそこまでの経済力がありませんのでまだ経験していませんが、いずれは可能なレベルまで引き上げたいと思っています。
日本では、そういった文化を実践している人は、とても少ないです。
ここまでの長期間の休暇を毎年実施すべきとは言いませんが、1週間程度の小旅行くらいは必要だと思います。
実現できるかどうかは別として、それを目標の一つに掲げるだけでも、考え方を大きく変える事が出来るからです。
今回は、ここまで。