見直しをどのタイミングで行なうか?
皆さん、こんにちは。
今回は前回の続きで、模試(または本試験)実施中に、見直しをどのタイミングで行なうかという事です。
前回は、見直しの時間をしっかりと確保しようという話をしました。
その追記となるのですが、見直しの時間は、問題を最初に解いた時間から離れていればいる程、客観視が出来るようになるという事です。
例えば、
問題が100問あるとして、順に解いていくとします。
時間として1問あたり1分の時間をかけるとします。
第20問目と、第90問目が分かりませんでした。
一通り100問解き終わった時に、第90問目を振り返ると、10分しかたっていません。
これくらいの時間だと、どのような考え方をしたか?結構覚えています。
100問解き終わった時に、第20問目をふり返るとなると、80分前の内容です。
覚えている場合もあれば、少し忘れている場合もあります。
この、少しでも「忘れている」という事が、とても重要になります。
人間は、「思い込み」という、とても強い思考回路を持っています。
自分の中では、当然「自分の考え方は正しい」と思って問題に取り組みます。
その「正しいと思いながら問題に取り組んだプロセス(過程)」が残っていればいる程、間違いに気付きにくくなってしまうのです。
思考回路が、「正しいと思い込んでいるプロセス」を基にして働いてしまう訳ですね。
勿論、落ち着いてゼロの状態から始めたり、視点を変えるだけで答えを導ける場合も有るのですが、残念ながら、試験なので時間制限があります。
見直しの時間が10分程度しかなければ、心を落ち着かせて見直す事なんて出来る訳がありません。
逆に、100問解き終わった後に第20問目を振り返る、または最初から見直しのチェックを始めるとなると、80分前・100分前の事を振り返る事になります。
1時間以上前に1回しか触れていない問題を、試験という緊張感の中で覚える事が出来る訳がありません。
思い込みの部分のかなり弱まっているので、新たな状態で問題に向かう事が出来る可能性が高くなる訳です。
試験の難易度で、どれくらい「見直しの時間を確保できるか?」は、変わってきます。
私が管理栄養士国家試験を受験した時は、50分以上時間を確保出来ました。
これくらいの時間があれば、見直しに十分な時間をかける事が出来るし、それが可能な試験という事でもあります。
という事で、見直しというのは、とても重要です。
その時間を確保するためにも、1問あたり30秒で回答していくくせをつけていくのも、一つの方法でもあります。
ちなみに30秒という時間は、あくまでも一つの設定です。
ですが、問題を30秒かけても、60秒かけても、解ける問題はさっさと解けるし、解けない問題は解けません。
限られた時間の中で、悩んで手が止まったままでいるよりは、少しでも前に進む方が、建設的だと考えます。
今回は、ここまで。