潜在的な疲労の蓄積を回避する方法
皆さん、こんにちは。
今回は、見えない疲労を蓄積させない方法の続きです。
先日、著名人が同じ恰好をしているという話をしました。
理由は、朝から衣服を「選択する」事で、エネルギーを使うのを回避するためです。
私たちは、朝起きた時にリフレッシュした状態になります。
前日の夜に嫌な事があったとしても、翌朝には少し整理された状態になります。
寝ている間に記憶や情報が整理されていき、より多くの新しい情報を取り入れて整理できるスペース(エネルギー)が生まれていきます。
せっかくできた新しいスペースを、些細な事で費やされたら、より重要な情報処理に対応出来るだけのスペースが無くなってしまいます。
そういった事を突き詰めていった結果が、「毎日同じような服を着る」という行為なのだと考えています。
実は、私たちも同じような事をしています。
学生であれば、学生服。会社員であればスーツや作業服。職場によっては制服がある所も少なくないです。
強制されているのかもしれないですが、統一された服を着る事によって、「何を着るか?」という選択を一つ減らす事が出来ます。
傍から見たら、「同じ服を着ていてオシャレではない」「ファッションに無頓着」というネガティブな意見が出るかもしれませんが、実はメリットが大きかったりします。
前回例に出した、買い物をしに行き、慎重に進めれば進めようとするほど疲労が大きくなるというのも、これが影響です。
「コンビニで、いつものコーヒーを買う」というような行為であれば、疲労にほとんど影響しません。
日常的であり、金額的にも負担は小さいので、習慣的に買う事が出来るからです。
でも、普段手にする事がないものを買うようなことになると、話しは別です。
「かなり高いけど、この〇〇が欲しい。でも、こっちの△△も性能的に捨てがたい・・・。」
というような場合です。
時間がかかるほど、頭の中で多くの「選択する」という情報整理が行われます。
購入したら、その選択する事から解放されるのでスッキリすると思いますが、同時に疲労感も生まれます。
その後に重要な案件を処理しようとしても、なかなかやる気が出なかったり集中できない場合が出てきますが、原因の多くはこれにあります。
受験でも同じです。
模試や本試験のような時、強制的に長時間をかけて多くの問題を解かないといけません。
問題を解くにも、多くの選択をしないといけません。
終了した後は、難易度が高ければ高い程、今まで感じた事がないような疲労感が出ると思いますが、これが大きな理由です。
では、この疲労感を可能な限り回避するためには、どうしたらいいか?
「事前に検証を積み重ね、多くの経験を積んでおき、可能な限りの事前準備を行なって、イレギュラーな事にも対応出来るような状態を作っておく」
という事です。
簡単に言えば、イベントのある当日に準備を始めてもバタバタするだけで楽しめないので、ある程度の事までは前日までにしておき、当日の負担を限りなく小さくする努力をしておいた方が、イベントを楽しめる(楽にこなせる)事が出来るという事です。
出かける当日に「今ある服が気に入らない」と考えても、新しい服を当日に買いに行く事は難しいでしょう。
前日までに決めておけば、当日の出かける時間までに余裕が生まれ、別の事が出来るようになります。
頻度が高い事に関しては、ルーティン化(習慣化)しておけばいいですが、年に一回の試験のような事に関しては、前日までにあらゆる準備をしておく事が必要です。
そうすると、当日の朝から選択するという行為を少なくしていき、様々な事に精力的に臨むことが出来るようになれます。
初めて行く受験地への交通手段を、出発当日に検索するような事をしないのと同様です。
センター試験も管理栄養士国家試験も、年一回しか開催されない試験です。
試験当日は、試験の事だけに集中したいと思うのは当然です。
そのためには多くの経験を積み、しっかりと事前準備をする事が必要です。
ベストな状態にする事が出来るよう、最大限の努力をしていきましょう。
今回は、ここまで。