始めるきっかけをつくる
皆さん、こんにちは。
今回は、何かを作業するときのきっかけ作りについて、お話しします。
皆さんは学習を始める時に、きっかけがありますか?
コーヒーを淹れてから机に座って問題集を開く。
朝食後すぐにノートを開く。
電車に乗ったら、移動中単語帳を開く。
学習期間が長いほど、確立しやすいかもしれません。
行動パターンがいつの間にか出来ている可能性が高いからです。
有名な話ですが、プロ野球選手でも打席に入ったらルーティン化した同じ動きをして、集中力を高めて良い結果をもたらそうとします。
私は野球のイチロー選手で知りましたが、少し前にはラグビーの五郎丸選手も同様の事をして脚光を浴びています。
五郎丸選手は、
・まずゴール正面に立ち手で狙いを取る
・数歩後ろに移動
・右手を左手に向けて何回か動かす動作
・両手の人差し指を合わせる
・左手の中指から小指までを折り曲げる
・その上にかぶせる右手の中指と薬指の先はやや宙に浮いている状態にする
・右手の親指を内に曲げて、その上に左手の親指を乗せる
・その状態で、手、ゴールポスト、手、ゴールポスト、手を見る
・数歩下がって、そのまま時間をかけずにキック
という決まった動きをしています。
体操でも、内村航平選手は跳馬の競技の際、両手を前に伸ばして、(身体の?)軸と中心を測っているそうです。
このルーティンを行なう事は、スポーツ選手だけでなく誰でもできます。
私もですが、作業を開始するのに同じ動きをしています。
朝起きる → 水を飲んで水分補給をする → パソコンの電源を入れる → 作業開始
という流れです。
管理栄養士国家試験のための学習をしていた時は、
沸騰したらコーヒーを淹れる → 椅子に座って問題集を開く(勉強開始)
と、コーヒーを淹れる事を学習開始のスタートに位置付けていました。
私は「水分を摂取しようとする行為」で、作業に入る精神状態を作りやすい状態になるよう、関連付けています。
このように同じ動作を繰り返したら、どうなるかというと、
「頭(脳)の中で色々考えなくても無意識に身体が動き、抵抗少なく勉強を始められる精神状態になる」
という、とんでもないメリットが生まれるのです。
皆さんの身近な人物で、いつもバタバタと落ち着きのない人もいるかもしれません。
そういう人は、いつもバタバタせざるを得ない習慣を身につけてしまい、それが当然となっているので落ち着きを得られにくい状態になっているのです。
自分自身で状況を悪化させやすくしているという事です。
お坊さんのような修行僧や軍隊・自衛隊でも同じです。
「〇〇時に〇×をする」というタイムスケジュールの繰り返しです。
最初はなかなか慣れないと思いますが、一月後には、その生活が染みついていると思います。
修行内容・訓練内容は色々と変化するでしょうが、基本的な生活リズムが同じになるからです。
当然日常の中にも取り入れる事は出来ます。
朝起きてから玄関をでて出勤するまでの行動を同じものにするのも、そうです。
出社前に喫茶店でコーヒーを飲んで、情報等整理してから出社するのも同じです。
仕事中に煮詰まった際、たばこを吸う事で(健康的には首を捻りますが、)作業効率が上昇する人もいます。
頭に鉢巻をして机に向かうと学習が進むという事もありえます。
「何かしらの良い結果を生み出した原因を探ると、直前に〇〇をしていた。」
というような、ゲン担ぎにも似た部分があると思います。
でも、それを繰り返して良い結果に繋がるのであれば、やらない手はないですよね。
皆さんも、欲しい結果(受験合格・仕事での成功等)を得られやすい状況を作るためにも、何かしらのルーティンをつくり上げてしまいましょう。
今回は、ここまで。