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過去問を解いて、出題傾向を分析するという事

皆さん、こんにちは。

 

今回は過去問を解きながら、気を付けて欲しい事について、お話しします。

 


先日、過去問にさっさと取り組んだ方が良いという事と、いきなり解かずに、まずは読む事という話をしましたが、その続きも兼ねてます。

 

過去問には、出題傾向があります。

①毎年出題されるもの
②以前は出題されていたが近年は出題されてないもの
③最近続けて出題されているもの

この傾向から次の試験の出題傾向を考えると

① > ③ > ②

という感じで、①が出題がされやすいのではないか?と予測が出来ます。

優先して①の出題傾向のものをしっかりと自分のものに出来れば、応用力試験にも活かす事ができ、点数を伸ばす事が出来る可能性は大きくなっていきます。

 

また、毎年のように出題されている問題を見ていると、ある事に気づくと思います。

 

「何年かの周期で同じ内容の問題が、そのまま本試験に出題されている」

「問題文の文末が少しだけ変えられて出題されている」


という事です。


では、実際にどのように出題されているのか?

「血液系疾患の成因・病態・診断・治療の概要」に関する問題が、毎年出題されているので、年度別に紹介したいと思います。

 

2013年度 第48問

血液疾患に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)血友病では、凝固因子の異常がみられる。
(2)再生不良性貧血では、ハプトグロビンが低下する。
(3)ビタミンKの欠乏では、プロトロンビン時間(PT)が延長する。
(4)鉄欠乏性貧血では、血清フェリチン値が低下する。
(5)播種性血管内凝固症候群(DIC)では、フィブリン分解産物(FDP)が増加する。

 

2014年度 第47問

貧血に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)悪性貧血は、悪性腫瘍に合併する貧血をさす。
(2)胃全摘直後に巨赤芽球性貧血を発症する。
(3)鉄欠乏性貧血では、ヘモグロビンの合成が亢進する。
(4)鉄欠乏性貧血では、血清フェリチン値が上昇する。
(5)腎性貧血は、エリスロポエチンの産生低下による。

 

2015年度 第47問

出血性疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)新生児メレナは、ビタミンB6欠乏症である。
(2)突発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、ビタミンK欠乏症である。
(3)壊血病では、プロトロンビン合成が抑制される。
(4)血友病は、内因子の欠乏により生じる。
(5)播種性血管内凝固症候群(DIC)では、線溶系が亢進する。

 

2016年度 第41問

貧血に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)再生不良性貧血では、血中のハプトグロビンが増加する。
(2)巨赤芽球性貧血では、赤芽球のDNA合成が障害される。
(3)悪性貧血では、内因子が増加する。
(4)溶結性貧血では、血中のビリルビンが増加する。
(5)鉄欠乏性貧血では、不飽和鉄結合能(UIBC)が低下する。

 

2017年度 第41問

血液系疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)腎性貧血は、エリスロポエチンの増加で起こる。
(2)再生不良性貧血は、ビタミンB12欠乏で起こる。
(3)壊血病は、ビタミンA欠乏で起こる。
(4)血友病は、ビタミンK欠乏で起こる。
(5)播種性血管内凝固症候群(DIC)では、血小板減少がみられる。

 

ここから類似問題をいくつか集めてみます(出題年度は省略します)。

 

(2)再生不良性貧血では、ハプトグロビンが低下する。
(1)再生不良性貧血では、血中のハプトグロビンが増加する。
(2)再生不良性貧血は、ビタミンB12欠乏で起こる。

 

(5)腎性貧血は、エリスロポエチンの産生低下による。
(1)腎性貧血は、エリスロポエチンの増加で起こる。

 

(4)鉄欠乏性貧血では、血清フェリチン値が低下する。
(3)鉄欠乏性貧血では、ヘモグロビンの合成が亢進する。
(4)鉄欠乏性貧血では、血清フェリチン値が上昇する。
(5)鉄欠乏性貧血では、不飽和鉄結合能(UIBC)が低下する。


再生不良性貧血では、ハプトグロビンの増減に関して。
腎性貧血では、エリスロポエチンの増減に関して。
鉄欠乏性貧血では、血清フェリチンの増減に関して。

 

こういった、語尾だけを変えてくる問題がみられます。

 

さらに、このようにまとめてみると、出題されるポイントも見えてきます。

再生不良性貧血では、ハプトグロビン・ビタミンB12に関して
腎性貧血では、エリスロポエチンに関して
鉄欠乏性貧血では、血清フェリチン・ヘモグロビン・鉄結合能に関して

 

「このキーワードに関して、このようなポイントを問われる」という出題傾向がつかめるようになってきます。

 

問題を手当たり次第に解いて慣れていくというのも、一つの方法ですが、リアクション的に解く事をやり続けても、ポイントがつかめていなければ、いつまでたっても効率が良くなりません。

問題を数多く解いていき、それから少しづつでもいいので、出題傾向を分析し、慣れていく事で、時間を短縮できるようにしていきましょう。

 


今回は、ここまで。

 

 
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