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医薬品と食品の違いと、食品の区分について 過去問2013年度 第68問

皆さん、こんにちは。

 

今回は、いよいよ?過去問について触れていこうと考えています。

 

今後は、学習方法・取り組み方の話と、過去問解説という2つを織り交ぜながら更新していきます。

今回取り上げるのは、食品の分類についてです。

過去問で言えば、2013年度の68問目の内容です。

 

特定保健用食品に関する記述で、正しいのはどれか?1つ選べ

 

(1)特定保健用食品の許可基準は、食品衛生法に基づいている。
(2)錠剤型、カプセル型をしていない食品である事が求められる。
(3)「高コレステロール血症のリスクを低減する」との表示が許可されている。
(4)安全性を評価するヒト試験は、消費者庁が行う。
(5)規格基準型特定保健用食品消費者庁事務局の審査で許可される。

 

 

 

 


口に入れるものには、大きく分けて、薬と食品の2つがあります。

薬とは、医薬品の事です。

医薬品は医薬部外品も含みます。

ちなみに、医薬部外品とは、
のど清涼剤
健胃清涼剤
ビタミン剤、カルシウム剤
ビタミン含有保健剤
虫よけスプレー
歯磨き粉
制汗剤
ヘアカラー
等が挙げられます。

 

薬剤師・登録販売者が不在でも販売できるもので、簡単に言えば、コンビニで販売されている栄養ドリンクやビタミン剤をさします。
チオビ〇ドリンクやリ〇ビタンDのようなものです。

 

まず、医薬品には服用する事によって副作用というリスクが発生します。
それにより場合によっては重大な健康被害を与える可能性もあるので、医師・薬剤師・登録販売者が販売する事が義務付けられています。
そういったリスクの大小を表示しているのが、第一類・第二類・第三類医薬品・医薬部外品となり、第一類医薬品が一番リスクが大きいものとなり、薬剤師が不在だと販売が出来ないものになります。

ですので、こういったリスクを回避できるように、医薬品と食品では、区別をしっかりとしておかなければなりません。

 

問題の(2)は誤りです。
近所のドラッグストアでの健康食品コーナーを見ても分かるように、色々な商品があり、様々な形状をしています。

多くは錠剤・カプセル型・顆粒といった形状をしています。

ですが、医薬品には、アンプル型というようなものがあります。

 ↓ アンプル型 

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注射をする時、液状の薬剤が入った瓶に注射針で差し込み、直接吸いこむ姿を見た事があると思いますが、そういったものとは明確に区別をしないといけないです。
上記の画像は服用タイプの眠気覚ましの医薬品ですが、市販されているものでは、これくらいしか見た事はありませんでした。
先端の細い部分をペキッと折って、内部の液を服用するタイプです。

 

医薬品はこれぐらいにしておいて、食品の方にいきます。

 

食品は、大きく分けて

特別用途食品
保健機能食品
健康食品を含む食品

の3つに分類できます。

 

特別用途食品は、より医薬品に近いものです。
アレルゲン除去食品(乳糖不耐症対応の粉ミルク等)や経口補水液(OS-1が有名)低たんぱく・高たんぱく食品といったものがイメージしやすいと思います。

 

保健機能食品は、特別用途食品と比べ健康への期待値が小さいものです。
基本的には届け出制であり、許可申請は不要です。

 

でも、必要なものもあります。
それが特定保健用食品(トクホ)です。
このトクホは、特別用途食品にも、保健機能食品にも含まれます。
簡単に言えば、保健機能食品の中で、消費者庁許可申請が必要なものが、トクホという事です。
そして、許可申請が必要なので、特別用途食品の中にも含まれるという事です。

 

という訳で、
食品の分類として少し掘り下げると、

 

特別用途食品
特定保健用食品(許可が必要な保健機能食品で「条件付き」も含まれる)
栄養機能食品 (許可が不要な保健機能食品 規格基準型)
機能性表示食品(許可が不要な保健機能食品 届出制)
健康食品を含む食品

 

となります。

問題に戻ります。

以上から、(5)が正答である事がわかります。

 

(1)の特定用途食品食品は、特別用途食品に含まれます。
健康増進法の第26条に、「特別用途の表示の許可」があります。
ですので、これは誤りです。

ちなみに、同法第27条に「特別用途食品の検査及び収去」があります。
この収去の部分が、食品衛生法に規定する食品衛生監視員が行なう事になります。

 

(4)のトクホの安全性等の評価に関しては、各食品メーカーが行なっています。審査をする消費者庁は、その結果で許可する(トクホマークを与える)かどうかを判断していきます。

 

(3)の疾病リスク低減表示で認められているのは、

・カルシウムの骨粗鬆症になるリスク低減表示
葉酸の神経管閉鎖障害のこどもが生まれるリスク低減表示

の2つのみです。

 

 

 

皆さんからの、「この過去問の解説をしてほしい」というリクエストをお待ちしております。

その際は、コメント欄に記入をお願いします。

 

 

kanrieiyoushi.onamae.jp

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