見られていると、集中せざるを得ない
皆さん、こんにちは。
今回は、他人からの視線があると、強制力が働きやすいという事についてお話しします。
前回、スマホの録画機能を使って、自身の勉強時の姿を映してチェックしてみてくださいという話をしましたが、実践されてみたでしょうか？
実践された方は、新しい発見はあったでしょうか？
私が初めて実践した時は、よく身体を触っているなと感じました。
もちろん意識してませんので、私のクセの一つを発見する事ができました。
最近では、考え込む時は良く腕を組むという事や、手を組んだ時は必ず左手が上になるという発見もありました。
こういった姿は、第三者視点だと気付きやすいのですが、自分ではなかなか発見出来ないんですよね。
さて、ここからは、以前
の所で、他人の存在によって、集中力が得られやすいという話をしました。
理由は他人の存在を意識するからです。
人から見られることにより、人からどう見られたいかという意識が働きます。
自分が「こうでありたい」という姿を、表現しようとするのです。
勉強が目的であれば、「勉強をガンガンしていますよ」というアピールをしようと意識が働きます。
リラックスが目的なら、文字通りリラックスする事に集中しているでしょうし、読書が目的なら、読書に集中していると思います。
その人が何を目的として来店しているかは、店内を見回したら結構わかります。
自分がダラダラしている姿を、他人には見せたくないという心理が働くのも、要因の一つです。
（人前でムダ毛の処理をしたりしないという事です。化粧をしている人はいて、残念に思う時もあります・・・）
話を戻しますが、その「こうでありたい」という目的や意識を達成させるのに、他人から見られているという意識が持つ役割は、とても有益なものとなります。
学生の方はイメージしやすいと思いますが、自習時間に、監視役の先生がいるのといないのとでは、教室内の緊張感は異なると思います。
いなかったら、すぐにだれかが喋りだし、いつのまにか全体に広がって大騒ぎし、隣の教室の授業中の教師に怒られるというパターンです。
でも、監視役がいたらなかなかしゃべりだす事はしないでしょうし、ましてや教室の後ろに陣取られたら、後を振り返る事すらできなくなります。
自分は後方の監視役を見る事は出来ないが、監視役は後方から全体を見渡せます。
何かあればすぐに注意が入るという絶対的な事実と、「何かすれば注意されるんじゃないだろうか？」という生徒の想像力が拍車をかけ、下手な事（自習以外の事）をやりづらくなるのです。
資格学校に通っている方も、教室の前の方に座る人と、後ろの方に座る人とでは、どっちが授業にかける熱量が大きいかに気づく事が出来ると思います。
ちなみに、一番前に座るメリットは大きいです。
教師の目に入りやすいので、顔を覚えてもらえる
後方の生徒からの視線があるので、下手な姿（居眠りとか）をみせられない
教師との距離が近いので、質問の声が届けやすい
などがあります。
私は、管理栄養士の試験勉強は、独学でした。
その当時、一番恐れていたのは、一人で部屋に閉じこもって勉強していると、いつのまにかダラダラしてしまい、効率が悪くなるのではないだろうか？
という事でした。
いくら自分を律しても、部屋には一人です。
気付いたらペンが止まっているという時もあったので、その時間をもったいなく感じていました。
そうならないでいいように、気分転換も兼ねてコーヒーショップに足を運んだりしましたが、営業時間の兼ね合いもあり、いつも利用したいタイミングで出来る訳でもありません。
それを防ぐために始めた事がありました。
自分の学習している姿を、投稿動画サイトでリアルタイムに放送するというものでした。
これにより、緊張感は格段に高くなりました。
顔は映らないように手元だけの映像でしたが、音もひろうように設定して放送しています。
自分の姿や声の露出を高くしすぎると、身元がバレるリスクも高くなりますし、それが悪用される場合もあります。
また、放送に際して、「資格の勉強をしてます」と公言しているため、それに沿うような姿でなくては放送が成り立ちません。
結果として、強制的に下手な事が出来なくなります。
私にはこの方法が集中するにはプラスに作用し、顔も知らない人たちからも応援を受ける事も出来たので、独学者の弱点になりやすい圧倒的な孤独感からも解消され、とてもよい影響を与えてくれました。
これは少し特殊な例だと自分でも思いますので、マネする際は自己責任でお願いします。
自分が勉強する姿を人にさらすという行為に抵抗を持っていますか？
もしその抵抗が大きいものでなければ、「人前で勉強する」という事をやってみて下さい。
集中して勉強できているという感覚を得る事が出来ると思います。
苦手な人も、早い段階で経験して慣れるようにしてください。
試験時の雰囲気は、普段とは全く異なるからです。
普段と違う事を意識的にする事で、いろいろな環境に対する耐性が生まれやすくなります。
今回は、ここまで。
少しでも集中を高めながら、学習効率を最大限に引き出したい方は、そのお手伝いをします。
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